東海の食べてみやあ~愛知編~「えびせんべい」
えびせんべいは、えびのすり身とじゃがいもなどから作られるデンプンを混ぜて焼いて作る伝統的なお菓子の総称です。お米を原料として作る一般的なせんべい(米菓)とは異なります。
えびせんべいの生産・消費量がとても多い愛知県。日本一の生産量を誇っており、日本国内シェアは90%以上なのです!味も様々で、梅やワサビ、チーズなど、バラエティに富んでいて毎日食べても飽きません。
えびせんべいの始まり
えびせんべいの始まりには諸説ありますが、えびせんべい発祥の地と言われている愛知県西尾市一色町に伝わる説をご紹介します。
明治20年頃、三河の一色地方は、豊かな三河湾で獲れる魚でとても栄えていたそうです。その中でも、「アカシャエビ」と呼ばれる体長数センチの小海老が豊富に獲れていたのだとか。
しかし、当時は食用としての需要はあまり無く、一部は乾燥加工されて「カジエビ」という名前で中国に輸出されていたのです。
そしてカジエビは中国で加工され、高級えびせんべいとなって日本に入ってきていました。当時そのえびせんべいは、庶民の手には届かないとても高価なものだったそうです。
ちょうどその頃、一色町にあるお寺の門前でかまぼこ製造を行っていた男が、この海老を地元でなんとか加工できないかと工夫し考えたものがえびせんべいの原型とされています。
えびせんべいは普段のおやつとしてはもちろん、お土産としても愛されています。是非自分好みの味を探してみて下さいね!