九州の食べんといかんばい~熊本編~ 「あか牛」
熊本の肉料理といえば、「馬刺し」を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、忘れてはならない“絶品お肉”が実はまだあるんです。それは「あか牛(うし)」!
現在、「和牛」と定められているのは、「黒毛和種(くろげわしゅ)」「褐毛和種(あかげわしゅ)」「無角和種(むかくわしゅ)」「日本短角種(にほんたんかくしゅ)」の4種類。「あか牛」は「褐毛和種」に分類されます。あまり聞き慣れない種類ですよね?それもそのはず。国内で生産されている和牛の内、全体の約95%を占めるのが黒毛和種。そしてあか牛は、なんと約1%という大変貴重な種類なのです。そのあか牛は、70%が熊本県で生産されており、もちろん生産量全国1位!
黒毛和牛は霜降りが多いのに比べ、あか牛の肉質は余分な脂肪分が少なく、赤身が多いのが最大の特徴です。『赤身が多いなら固くて美味しくなさそう…』とのイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、あか牛は旨味と柔らかさを兼ね備えていて、なおかつヘルシー!その理由は、世界農業遺産にも認定された阿蘇の大草原で、のびのびと放牧されているため。阿蘇の無農薬の牧草や藁をたくさん食べ、高低差のある大草原をストレスなく歩き回る事で、このようなあか牛の肉質が生まれるのです。そのため阿蘇のあか牛は、「ヘルシービーフ」「自然の健康ビーフ」とも称されています。
熊本であか牛を楽しむなら、是非「あか牛丼」を召し上がってみてください。ミディアムレアに焼かれたあか牛ステーキのスライスが、ご飯が見えないほど贅沢に敷き詰められており、真ん中には温泉卵がトッピングされています。まずはお肉を味わって…ご飯と一緒に頬張って…温泉卵をくずして…あなたに至福の時間が訪れる事をお約束します!ただし、有名店は数時間待ちなんて事がざらにあるので、きちんと下調べをして行く事をおすすめします!