沖縄の食べないといけないさー 「サーターアンダギー」
沖縄の代表的なお菓子といえば、「サーターアンダギー」ですよね!皆様は召し上がった事はありますか?お店での販売はもちろん、家庭でも簡単に作れるサーターアンダギーは、古くから沖縄で愛されてきました。
その歴史は、500年以上前の王朝時代まで遡ります。お隣の中国に渡り、調理技術を学んだ宮中の料理人たちが帰国して作ったお菓子が、サーターアンダギーだといわれています。実は、中国には「開口球(かいこうきゅう)」、台湾には「開口笑(かいこうしょう)」という、サーターアンダギーによく似た揚げ菓子があるのです。砂糖が貴重な時代だったため、高級なお菓子として扱われていました。
本場の沖縄では普段のおやつとして食べるだけでなく、お祝いの席、特に結納の席でサーターアンダギーを食べる習慣があるそうです。その理由は、調理過程にありました。
生地を油で揚げる際、最初は底の方に沈みますが、しばらくするとふわっと浮いてきます。さらに揚げていると生地の一部が割れ、まるでチューリップのような形に。その様子が、パッと咲く女性の笑顔のように見える事から、結納の持参品など縁起物として好まれていたようです。生地が割れる様子を「花」、そして花を「女性の笑顔」に例えるなんて、とても素敵な由来ですよね。
「サーターアンダギー」は沖縄の方言で、『サーター=砂糖』『アンダー=油』『アギー=揚げる』という意味だそうです。ちなみに、「ドーナツ」と一緒だと思われている方も多いようですが、材料に水を使用するドーナツに比べ、サーターアンダギーに水は使用しません。そのため、気泡が小さく密度が高いという、かなり満腹感が得られるお菓子です。夕食前に食べ過ぎると、ご飯が入らなくなるのでご注意を。