九州の食べんといかんばい~福岡編~ 「博多ラーメン」
今や日本を代表する国民食と言っても過言ではない「ラーメン」。地域ごとに特徴が出やすいので、旅行がてらその土地の“ご当地ラーメン”を味わう方も多いのではないでしょうか。そしてラーメンといえば福岡・博多を思い浮かべる方も多いはず!
「博多ラーメン」といえば「とんこつ」ですよね。しかし、元祖とんこつラーメンは、昭和12年に福岡県久留米市で誕生しているのです。昭和10年頃、横浜や東京で流行していたのが、鶏ガラや少量の豚骨を加えて作り出すスープ。「博多ラーメン」を広めた創業者が現地で修業を積み、その後、豚骨オンリーのスープとして編み出したものがはじまりだといわれています。また、創業者が長崎県出身という事もあり、慣れ親しんだ「長崎ちゃんぽん」の濃厚スープをヒントにもしているのだとか。こうして元祖とんこつラーメンは、久留米市から全国へと広まっていきました。
そして忘れてはいけない、麺。博多ラーメンの麺は、極細ストレート麺が主流です。これは、博多の魚市場で働く人々に短時間で提供できるよう、茹で時間の短い極細麺が作られたという説があります。麺自体のコシが少ないため、茹で時間で固さを調整するのも特徴。注文する際は、好みの麺の固さをお店に伝えます。(下記は一例なので、実際はお店のルールで!)
●粉落とし・・・麺の粉を落とす程度の茹で時間。ほぼ芯が残った固さ。
●ハリガネ・・・粉落としより茹で時間は長いものの、芯が多めの固さ。
●バリカタ・・・下記のカタより時間を短く茹でた、芯が少し残る固さ。
●カタ・・・通常の固め。
●普通・・・しっかり茹で上げた固さ。
●やわ・・・通常よりもやわらかく茹で上げた固さ。
「粉落とし」はかなりの強者ですね。個人的には「バリカタ」あたりがオススメです!
博多ラーメンは麺が細く伸びやすいため、大盛りで提供ができないという問題が出てきます。そこで誕生したのが「替え玉」というシステム。替え玉は茹でたての麺を追加するので、細麺が最後まで伸びずに食べられる画期的な方法だったのです。
お酒好きな地域性もあり、夜のラーメン屋は飲んだシメにラーメンを食べる人ばかり!皆様も博多の屋台で、お酒とラーメンに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか♪