病人食や鍋の〆として食べる機会の多い「お粥」と「雑炊」の違いってご存知ですか?似て非なる2つの違いについて見ていきましょう!
お粥 | 雑炊 | |
---|---|---|
お米 | 生のお米を使う | 炊いたお米を使う |
味 | 塩・卵などのシンプルな味付けのものが多い | 醤油や味噌などのしっかりした味付けのものが多い |
国 | 世界中で食べられる | 日本料理 |
>>>お粥って?
「お粥」は大量の水で生のお米を軟らかく炊いた料理のこと。炊いたお米は使いません。塩や卵などでシンプルに味付けされることが多く、消化も良いため、病人食や離乳食、精進料理などでも食べられることが多い料理です。
>>>雑炊って?
「雑炊」は炊いたお米と一緒に野菜や肉などの具材を味のついたスープで煮込んだ料理のこと。水でご飯を洗い、表面のぬめりを取って煮込みます。煮込む前に洗うことで、スープがサラサラとした仕上がりになり、かつ、味が染み込みやすくなるんですね。ちなみに、ご飯を洗わずに煮込むと非常にトロトロとした仕上がりになります。どちらが良いかは好みによりそうです。
昔、まだ現在ほど食料が豊富ではなかった時代には、水を加えてご飯の量を増やすことから「増水」と言われていました。近代になってご飯以外の具材も入れて煮るようになったため、「雑炊」という漢字になったとか。ちなみに「おじや」は、もともと「雑炊」を指す女房言葉だったそう!現在のおじやは炊いたご飯を洗わずに、出汁や具材と一緒に煮込みます。ご飯の粒がほとんどなくなるまで煮込むものが多いですね。
>>>ちなみにリゾットって?
似た料理に「リゾット」があります。イタリア料理であるリゾットは、生の米をオリーブオイルやバターなどで一度炒めるのが大きな特徴!それに魚介類や茸類などの具材を混ぜ、白ワイン・出汁・スープなどで炊いたものが「リゾット」なんですよ。
>>>まとめ
見た目は似ていますが、実は結構違う「お粥」と「雑炊」。「おじや」と「リゾット」の違いもあわせて覚えておくと、面白さが増すかもしれません!鍋料理を食べるときや風邪のときに、ぜひ思い出してみてください♪