沖縄の食べないといけないさー 「海ぶどう」
「海ぶどう」とは、沖縄近海に生息する海藻です。“ぶどうの房”のように、緑色の小さい粒がくっついている面白い見た目。和名は「クビレズタ」といい、「海ぶどう」の他にも、その見た目から「グリーンキャビア」とも呼ばれています。日本では沖縄などの南西諸島に、国外では東南アジアやオセアニアなどの暖かい海に生息しています。
天然と養殖ものがありますが、天然ものは数が少なく、現在流通している海ぶどうはほとんどが養殖になっています。古くから沖縄では海ぶどうが食べられていましたが、現在のように多くの人々が食すようになったのは、養殖技術が確立してからです。当初の海ぶどうは全く知名度がなかったのですが、宿泊施設などで提供したところ、観光客を中心に注目されはじめました。それから一気に生産量が伸び、今では沖縄の重要な特産品の1つになったのです。
生で醤油や酢醤油につけて食べるのが一般的ですが、野菜と一緒にサラダにしたり、ご飯の上にたっぷりのせて丼ぶりにしても絶品です。海ぶどうのプチプチとした食感が楽しいですよ!
海藻には栄養が豊富な事は有名ですが、海ぶどうには他の海藻を上回る栄養素が多く、「長寿草」とも呼ばれています。
海藻が持つヌルヌルの成分に含まれる「フコンダイン」。これはコレステロールや中性脂肪の減少、血糖値を下げる働きがあります。さらに抗酸化作用が期待される「ポリフェノール」、新陳代謝を向上させる「カウレルパラセモサエキス 」は美容効果が期待される栄養素です。
低カロリーで様々な健康効果が期待できる海ぶどうは、まさに有能な海藻なのです!
沖縄ではパックに入った海ぶどうを購入して持ち帰る事もできるので、お土産としても大人気です。ここで気をつけていただきたいポイントが、暖かい海で育つので寒さにとても弱い事。冷蔵庫に入れてしまうと、海ぶどうは寒くて死んでしまいます。15~30度の常温で保存しましょう。食べる前に光に当てておくと、とても綺麗な緑色に戻って見栄えも良くなりますよ!