九州の食べんといかんばい~鹿児島編~ 「鶏飯」
鹿児島県奄美大島地方に、「鶏飯(けいはん)」という郷土料理があります。ご飯の上に、ほぐした鶏肉と椎茸、錦糸卵、パパイヤ漬けなどの具材と薬味をのせて、鶏ガラで出汁をとったスープをかけて食べる料理です。いわば、お茶漬けのようなものですね。
鶏飯は、薩摩藩が奄美諸島を支配していた今から400年以上も前に誕生した料理といわれています。当時、薩摩藩の役人の目が厳しい中、奄美の人々はなんとか役人の気持ちをほぐそうと、豪華な料理でもてなしたそうです。奄美や鹿児島県内では昔から各家庭で鶏を飼う習慣があり、大事なお客様をもてなす時や、正月や祝辞の際にはその大事な鶏を捌いて食べる文化がありました。そして、その鶏を丸ごと使った鶏肉料理が「鶏飯」のはじまりだといわれています。ちなみに当時の鶏飯は、現在の「茶漬け」スタイルではなく、「炊き込みご飯」だったそうです。戦後、それが工夫されて現在の「茶漬け」スタイルになったのだとか。
鶏飯は具材さえ揃えば自宅で簡単に作る事ができます。しかし、南国ならではのパパイヤ漬けはなかなか手に入りにくいので、代わりにたくあんがオススメです!ふわっとした口当たりの中に、ザクッとした食感が食欲をそそります。酸味がほしい方は、梅干しを入れても美味しいですよ!さらさらと食べられる鶏飯は、2杯目、3杯目と軽くいけちゃいます!
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