関西の食べなあかんやん~京都編~ 「生八つ橋」
「生八つ橋」は京都を代表する観光土産No.1であることをご存知ですか?ある統計によると、京都のお土産としてお菓子を買う人がおよそ9割。その半分を生八つ橋の売り上げが占めているそう!
八つ橋はそもそも、米粉・砂糖・ニッキを混ぜて蒸した生地を薄くのばして焼いたものです。箏を模したその形は、緩くカーブを描いた長方形をしています。現在の生八つ橋が生まれたのは明治の頃で、生地だけのものと正方形の生地に餡を包んで半分に折ったものがあります。
実は「生八つ橋」って生地だけのものをそう呼ぶってご存知でしたか?餡入りの生八つ橋はメーカーによって呼び方が違うんです。聖護院八ッ橋総本店であれば「聖(ひじり)」、美十であれば「おたべ」、井筒八ッ橋本舗であれば「夕子」などが挙げられます。
現代ではポピュラーな存在となった生八つ橋ですが、その進化はとどまるところを知りません!各メーカーによって様々な生八つ橋が考案され、毎年何種類も新商品が発売されているそう。
生地に抹茶やゴマを混ぜたもの、餡を粒あんの代わりにいちごや桃などの果物やチョコレートを入れたものも多く見られます。他にも季節によって、梅やさくら、日向夏、レモン、栗、かぼちゃ、柿、みかん、わさびなど、その種類は多岐に渡っているんです。なんと、生地に抹茶ソースをつけていただくフォンデュ形式の生八つ橋も!夏限定の冷やして食べる生八つ橋もあり、こちらは冷やしても硬くならないよう、ぷるぷるの食感が楽しいわらび餅仕立ての生地で作られています。
オーソドックスなニッキや抹茶も美味しいですが、新しい味も魅力的なものばかりなので、ぜひ色々な種類の生八つ橋を召し上がってみてくださいね!