特に夏の間は頻繁に食べたくなる人が多いだろう、アイスクリーム!でも、いざ売り場に行ってみると、いろんな種類が売っていますよね。一体何がどう違うのか、「アイスクリーム」「ジェラート」「シャーベット」の違いをご紹介!
アイスクリームとジェラートは、英語かイタリア語かが違うだけで、意味は同じ「凍ったお菓子」です。ちなみに、シャーベットは、アラビア語のシャルバート(果物などから作ったシロップを水で薄め、氷で冷やした飲み物のこと)が語源と言われています。アイスクリーム、ジェラート、シャーベットの違いは、乳固形分と乳脂肪分がどれくらい含まれているかによるんです。これらを大きく分けると下図のようになります。
>>>アイスクリームとは
アイスクリームは、牛乳などの原料を空気を含ませつつ冷やして、クリーム状にした上で冷やしたお菓子のこと。乳固形分15.0%、そのうち乳脂肪分8.0%以上のものをアイスクリームと呼びます。乳固形分・乳脂肪分の割合で、アイスクリーム(乳脂肪分8%以上のもの)、アイスミルク(乳脂肪分3%以上のもの)、ラクトアイス(乳脂肪分3%以下のもの)の3種類に分けられています。
>>>ジェラートとは
イタリア・フィレンツェ生まれのお菓子で、「凍った」という意味が語源になっているそう。果汁・果肉・牛乳・砂糖などを混ぜて凍らせたもので、乳脂肪分は5%前後のため、アイスクリームに比べるとローカロリーと言えます。ジェラートの歴史は最も古いもので、なんと旧約聖書!乳製品を氷や雪で冷やして食べる描写があることから、およそ2500年前には原形となる食べ物が存在していたと言われているなんて驚きですよね。
>>>シャーベットとは
甘くしたフルーツジュース、または、フルーツピューレを凍らせたものを指します。シャーベットは乳固形分3.0%未満の凍ったお菓子とされているので、食品衛生法上は「氷菓」と呼ばれています。
>>>まとめ
夏の暑さを緩和してくれる「凍ったお菓子」、実はこんな違いがあるんです。もともとは乳製品を氷や雪で冷やして食べるところからスタートしたアイスクリーム、それが世界各国に伝わる中で気候や文化、そして製法などによって様々な種類のアイスクリームが作られてきました。
日本人で初めてアイスクリームを食べたのは、江戸時代に遣米使節団として渡米した団員だと言われています。彼らが持ち帰ったレシピによって、私たちが今食べているアイスクリームの歴史が始まったんですね。ロマン溢れる歴史の流れを感じながら、ひんやりアイスクリームに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか♪