関西の食べなあかんやん~大阪編~ 「どて焼き」
大阪名物の「どて焼き」ですが、関西圏以外の方は、名前を聞いてもピンと来ないかもしれません。どて焼きは牛のスジ肉を串に刺し、味噌やみりんで煮込んだ料理のことを指します。「どんな料理かは分かったけど、“どて”ってどういう意味?」と思った方も多いはず。どて=土手のことで、まるで土手のように白味噌を盛った中央で具材を焼き、熱で溶け出した味噌で煮込むことから、この名前がついたと言われています。
他の地域にも、もつを煮込んだ料理がありますが、使う材料や調味料がまったく違うものなんです!大阪のどて焼きは白味噌を使うのに対し、東京のもつ煮は赤味噌仕立て、名古屋は八丁味噌を使います。また、もつ煮には牛すじ以外の材料が一緒に煮られることもありますが、どて焼きは牛すじだけを使う料理なんです。
寒い時期においしいのはもちろんですが、夏の暑さのなか、冷えたビールと一緒に食べるとまた絶品!口の中でほろりと溶けるほどトロトロになった牛すじ、甘みのある濃厚な白味噌……汗をかいた体にどて焼きの味がしみわたって、もうやみつきです!いただくときはお好みで七味や山椒、刻んだ青ネギ、辛子などをつけるのもオススメ。牛すじにはコラーゲンもたっぷりなので、お酒はあんまり……という女性にも嬉しい料理になっています♪