九州の食べんといかんばい~佐賀編~ 「佐賀牛」
全国に約150程ある「〇〇牛」と呼ばれるブランド牛の中でも、「佐賀牛」はトップクラスの品質を持つといわれています。大自然に囲まれた佐賀県の気候は、寒暖差が少なく、名水百選にも選ばれた天然水と澄んだ空気という、牛を育てるにはとても恵まれた環境です。
佐賀県での肉牛の肥育の歴史はまだ浅く、昔は牛乳を絞るための酪農がメインとされていました。しかし、明治初期頃に日本全土で肉食が一般的になり始め、時代の流れとともに佐賀県でも肉牛の肥育に力を入れ始めたのです。
「佐賀牛」というブランド名を使用したのは、昭和59年に関西の食肉市場で佐賀牛のシールを添付して販売したのが始まりです。当時から「肉質が良い」と評判で、次第に食肉業界で佐賀牛の銘柄が浸透していきました。平成に入るとさらに肉質が向上し、テレビや雑誌などの様々なメディアで紹介された事により、世間にも「佐賀牛」というブランド名が広まりました。
佐賀牛の定義とは・・・
●JAグループ佐賀管内の肥育農家で飼育された黒毛和種
●日本食肉格付協会による肉質の格付5段階中の5等級と4等級を満たしている
●霜降りの度合いを示す脂肪交雑(BMS)12段階中の7段階以上を満たしている
以上の厳しい基準をクリアしたものだけを「佐賀牛」、それ以外を「佐賀産和牛」としてブランド化しています。このように佐賀牛は、はっきりと数字で肉質が保証されている牛肉で、なんと全国で2番目に厳しい格付をクリアしています。(ちなみに1番は仙台牛)そのため、全国へ出荷される数は約6,000頭と大変貴重です。佐賀の大自然でのびのびと育った佐賀牛を、皆様も是非味わってみてください!