関西の食べなあかんやん~奈良編~ 「奈良黒米カレー」
素朴でぷちぷちした食感の黒米と、パンチの効いたカレーの組み合わせが何とも言えず美味しい「奈良黒米カレー」。奈良で食べられるご当地グルメの一つです。黒米は奈良の特産品で、白米と一緒に炊くことで見た目は赤飯のようにも見えます。味わいは香ばしくもっちりとしていて、おこわを想像していただくと少し分かりやすいかもしれません。
奈良の名物グルメ「奈良黒米カレー」に使われているこの真っ黒いお米は、古代米「黒米」と呼ばれるもの。奈良県の明日香村で特産品の一つとして、約15年前から栽培がスタートしました。そもそも古代米とは、古代の野生種の特徴を残した品種のこと。米粒は小さめで、現代の白米に比べても栄養成分を豊富に含んでおり、生命力が強いため肥料や農薬を使わなくても丈夫に育つ特徴を持っています。黒米、緑米、赤米など種類がある古代米の中でも、紫黒色の色素を持つ特に栄養価が高い米を「黒米」と呼んでいるんです。生産量も少なく貴重なこの黒米を使ったのが「奈良黒米カレー」!今や、奈良のふるさと納税の返礼品としても人気の品です。
黒米はぷちぷち、もっちりとした食感ですが、白米と一緒に炊くことでさらにもっちりと柔らかくなります。普段私達が食べている白米と比べると素朴で、どちらかというと淡泊な味が特徴です。この淡泊な味が、味の濃いカレールーと相性バッチリ!シルクロードを渡ってやってきたカレーを、シルクロードの終着点である古の都・奈良の地で、古代米「黒米」と一緒にいただく。このロマンあふれる味を、あなたもぜひ満喫してください!