九州の食べんといかんばい~大分編~ 「別府冷麺」
冷麺といえば盛岡冷麺が有名ですが、大分・別府にもご当地冷麺がある事をご存知ですか?第二次世界大戦後、空襲による被害を受けなかった別府には、大陸から引き上げた多くの人々が暮らし始めました。その中で、満州から移り住んだ人が「朝鮮冷麺」を広めたのが始まりです。その後、日本人の口に合うよう和風にアレンジされ「別府冷麺」が完成しました。
2種類の別府冷麺
現在、別府冷麺を提供するお店は市内に60~70店舗ありますが、これらのお店は冷麺専門店と焼肉屋に分類されます。冷麺専門店は食事のメインとして食べられる事が多いため、モチモチとした太めの麺で、キャベツのキムチが添えられています。一方、焼肉屋の方は食事のシメとして食べられる事が多いため、のどごしの良いツルツルとした中細麺で、白菜のキムチが添えられています。共通点はスープで、魚介の和風ダシをベースにしたあっさり系が多く、ゴクゴク飲み干すお客さんも多数いるのだとか。
ちなみに関西地区では、「冷やし中華」の事を「冷麺」と呼ぶ方が多いそうです。なので、関西出身で“冷麺=冷やし中華”と思われている方は、大分に訪れた際はご注意を。別府冷麺は、季節を問わず1年中食べる事ができるので、温泉で火照った体をクールダウンするのにもってこいですよ!