九州の食べんといかんばい~長崎編~ 「佐世保バーガー」
長崎県佐世保市のソウルフード「佐世保バーガー」は、日本のハンバーガーの元祖といわれています。戦後、佐世保市には米軍基地ができて様々なアメリカ文化が入ってきました。1950年頃にハンバーガーが伝えられ、米軍基地から直接レシピを聞いて作り始めたといわれています。
最初は基地の近くで店が開店し、基地で働くアメリカ人向けに売られていましたが、その美味しさが口コミで広がり、佐世保市内にハンバーガーショップが多く並ぶようになりました。以来、ハンバーガーは佐世保流にアレンジされ、現在は佐世保のソウルフードとして県外のみならず世界中に愛されています。
佐世保バーガーは「これを具材に入れなければならない」という定義はないため、店舗ごとにオリジナリティ溢れるこだわりの味が楽しめます。共通点といえば、「手作り」で「注文を受けてから作り始める」という事。どこも作り置きはせず、熱々でジューシーなビッグサイズの佐世保バーガーを提供してくれます。
佐世保バーガー認定制度
『じゃあ佐世保市で売っているハンバーガーは全部「佐世保バーガー」なの?』と、疑問に思われる方もいらっしゃると思います。事実、知名度が全国区になり「佐世保バーガー」と謳う業者が乱立してしまいました。そこで2007年、佐世保市の保健福祉部や旅行業界関係者などが「独自性」「主体性」「信頼性」「地産地消」「手作り」などの項目を基準に審査する、「佐世保バーガー認定制度」というものが創設されました。この審査に合格した佐世保市内の店舗前には、「佐世保バーガーボーイ」のイラストが入った認定証(看板)が設置されます。この「佐世保バーガーボーイ」、なんとあの「それいけ!アンパンマン」のやなせたかし先生がデザインしたもの!一目瞭然なので、佐世保市を訪れた際は是非探してみてくださいね♪