九州の食べんといかんばい~鹿児島編~ 「さつま揚げ」
お酒のアテに最高の「さつま揚げ」。皆様ご存知の通り、魚のすり身を味付けし形を整えて油で揚げたものですが、形は丸いものや角型と様々。材料もゴボウや玉ねぎなどの野菜を入れたものや、イカやタコなどの魚介類を入れたものまであります。
その歴史はとても古く、今から約170年前の1846年頃に琉球から伝わったといわれています。「チキアーギ」という魚のすり身を油で揚げた琉球料理があり、それが訛って「つけあげ」として鹿児島に広まったそうです。しかし知名度が全国区になり、県外の人に分かりやすいよう、“薩摩名物の揚げ物=さつま揚げ”として名称が定着したといわれています。なので、現在も地元・鹿児島では「さつま揚げ」の事を「つけあげ」と呼ぶ人が多いんだとか。
鹿児島のさつま揚げは、とても甘く作られています。そういえば、鹿児島の醤油は甘いで有名ですよね。なぜ鹿児島では甘口が好まれるのでしょうか。
理由は諸説ありますが、「温暖な鹿児島では多くのカロリーを消費するため、補う意味で甘いものが多い」や、「辛口の焼酎文化が根強いため、甘い味付けが好まれた」などがあります。確かに、辛口の芋焼酎と甘いさつま揚げ…とても合いそうですよね!味付けがしっかりされているので、地元の方はそのまま冷たい状態で食べる事が多いらしいのですが、オーブントースターやフライパンで焼いたり、大根おろしや醤油、マヨネーズをかけたりしても美味しいんです!あとはうどんにのせたり、おでんの具にしたりと、可能性はもう無限大ですね。
大人は焼酎と一緒に、子どもはおやつに。長くに渡り鹿児島の人々を笑顔にしてきた「さつま揚げ」。鹿児島のお店で通販をしているところもあるので、本場の「甘いさつま揚げ」を是非味わってみては?