関西の食べなあかんやん~兵庫編~ 「ビフカツ」
ビフカツと聞いて牛カツを思い出した方もいるかもしれません。ですが、ちょっと待った!その2つ、実は全然違うものなんです。ビフカツは、油でじっくりと揚げたカツに、デミグラスソースをかけたもの。一方牛カツは、ミディアムレアに揚げたものを石盤で炙り、わさび醤油で食べるものを指します。
明治時代、イギリスから日本にコートレットという料理が伝わってきました。子牛や羊の肉に衣をまぶしてバターで焼いたそれが、やがてたっぷりの油で揚げたものにデミグラスソースをかけた日本風のカツレツになったのです。次第により安価で手に入れやすい豚肉を素材とするようになったのですが、近畿地方では依然牛肉を食べる食文化が優勢だったこともあって、牛肉のカツが主流となりました。
そういうわけで、関西においてビフカツはお馴染みのメニュー。色々な店で気軽に食べることができますし、家庭料理としてもよく作られるほどです。そのカツサンドを使った料理も存在します。ビフカツをパンに挟んだ「ビフカツサンド」や、ご飯の上にビフカツをのせてソースをかけた「かつめし」などが有名です。店舗ごとにソースの味や衣の厚さにこだわっているので、ひとくちに「ビフカツ」と言っても、その味は実にさまざま!ぜひあちこちのお店を食べ歩いて、「これだ!」と思う味を探してみてください♪