九州の食べんといかんばい~佐賀編~ 「シシリアンライス」
「シシリアンライス」。おそらく佐賀出身者以外は、ほとんどの方が初めて聞かれたのではないでしょうか。佐賀市内の喫茶店では、約40店舗がメニューとして提供しているご当地B級グルメです。
1970年代、飲食店のまかない料理で出されていたのが始まりといわれています。その後、佐賀市内の喫茶店に広まり、現在は家庭料理としても愛されているシシリアンライス。その全貌をご紹介します!
「シシリアンライス」という謎のネーミングですが、温かいご飯の上にお肉とサラダがのっていて、その上にマヨネーズがかかっているという、実はめちゃくちゃシンプルな料理です。
基本的な作り方は、甘辛いタレで炒めた牛肉をご飯の上にのせ、レタスやトマト、たまねぎ等の生野菜、最後の仕上げにマヨネーズをかけて出来上がり。
そのシンプルさゆえ、お店によってアレンジは様々です。
お肉を佐賀牛やローストビーフに代えた高級志向のものや、豚肉や鶏肉を使用するところも。佐賀の名産・蓮根をカリッと揚げ、食感の違いを楽しんだり、温泉卵をのせてまろやかにしてみたり…と、可能性は無限大です。
そして気になるそのネーミング。実は諸説あり、どれが正しいのか謎なんです。
当時流行していた映画「ゴッドファーザー」のロケ地、シチリア島からとって「シシリアンライス」と名付けた、という説もあれば、お隣の長崎県に名物「トルコライス」があったため、対抗して「トルコ」の隣国「シリア」から「シリアライス」と名付けて変化していった…という説も。
このミステリアスな感じがまた面白いですね。
まだ知名度は低いシシリアンライスですが、野菜たっぷりで栄養満点、食材との絶妙な味のバランスに、一度食べると魅了される人が続出中。じわじわと着実に全国へ人気を広げているグルメなのです!
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