九州の食べんといかんばい~福岡・北九州編~「門司港焼きカレー」
九州最北端に位置する福岡県北九州市門司港。本州と九州をつなぐ関門橋の麓の港町です。
明治時代から国際貿易港として繁栄したため、ハイカラな洋食文化をいち早く取り入れたとされています。
今や“門司港=焼きカレー”と言われるほど認知されていますが、その発祥は昭和30年代に門司港の喫茶店で余ったカレーをオーブンでグラタン風に焼き、まかないで出したのが始まりと言われています。
実に美味しく仕上がり好評だったためメニュー化し、「焼きカレー」というネーミングで広まりました。
焼きカレーと普通のカレーの違い。それはなんと言っても「味の深さ」です。焼くことによって水分が蒸発し、旨味が凝縮されます。
「2日目のカレー」を思い浮かべていただくと良いかもしれません。あの味をオーブンを使って短時間で仕上げるのです。
ごはんにカレー、チーズ、卵をのせてオーブンで焼いたものがスタンダードですが、店によって見た目や具材、味は様々。海の町ならではの、フグやタコなどの海鮮類をトッピングする店もあります。
ちなみにチーズをのせたきっかけは、卵黄がオーブンの中で破裂しないよう防いだため。昔のオーブンは性能が悪く、低温度で長時間オーブンに入れていたため、中で卵黄が破裂していたのです。
始まりはどうであれ、チーズがない焼きカレーなんて考えられないくらい最高の組み合わせですよね!
門司港は、歴史ある建造物やレトロな洋館が立ち並ぶ観光スポットとしても大人気。訪れた際は、絶対に外せない焼きカレーを是非召し上がれ♪
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