九州の食べんといかんばい~鹿児島編~ 「鹿児島ラーメン」
九州のラーメンといえば思い浮かべるのは「濃厚豚骨ラーメン」。しかし、その九州内で異彩を放つご当地ラーメンがあるのです。
それが鹿児島県。九州の豚骨ラーメン文化は福岡県久留米市から広まったと言われていますが、鹿児島県は距離が離れているため、その影響を受けずに独自の文化が生まれたと考えられています。
豚骨がベースですが、トリガラや野菜もたっぷり使って、じっくり炊き出した優しい風味のスープが特徴です。麺は、かん水を使用しない白い中太ストレートが主流で柔らかめ。
また、ラーメンが出来上がるまでの間に、突き出しとして大根の漬物とお茶を出すお店が多いという他にはない文化も面白いです。
鹿児島ラーメンは全体的に値段が高めで、だいたいが800円~1000円くらいに設定されています。これは、自店のスープに合わせたオリジナル麺を仕入れようとする店が多く、生産ロット数が多くならないことから、麺の仕入れ値が高くなってくるため。
他には、小腹を満たすためやお酒を飲んだ後のシメとして食べるものではなく、ラーメンは“食事”として位置づけされている文化があるからと考えられています。
このように、九州では珍しいあっさり系ラーメンが主流の鹿児島県。最近では豚骨ベースの他に、しょうゆや味噌ベースの味を出すお店も増えてきているそうです。
多様性がある鹿児島ラーメンなので、自分好みの味を見つけ出せるのが魅力ですね。
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