九州の食べんといかんばい~長崎編~ 「ちゃんぽん」
たっぷりのシャキシャキ野菜と、モチモチの太麺。それらに絡まる、コク深いスープ。冬は特に恋しい、体の芯から温まる「ちゃんぽん」。今や全国各地にご当地ちゃんぽんが存在していますが、発祥は皆様ご存知の長崎県です。
約120年前、勉学の為に日本に渡っていた大勢の中国人留学生に栄養豊富なものをお腹いっぱい食べさせてあげたいという思いから、試行錯誤を重ねて誕生しました。
考案者は中国の福建省で生まれ育ち、19才の時に単身で長崎へ渡っており、その時にたくさんの人に助けられた恩を返したいとの気持ちがあったのです。
安くて美味しい栄養豊富なちゃんぽんは、中国人留学生だけでなく、あっという間に長崎の人々にも愛されるようになりました。
実は長崎県には「3大ちゃんぽん」と呼ばれる種類があり、上記で述べた最初に誕生した「長崎ちゃんぽん」の他に、雲仙市で誕生した「小浜ちゃんぽん」は、具の中央に卵を落とすのが特徴。最初は卵を避けて味わい、途中で崩して二度味わえるのが小浜ちゃんぽんの楽しみ方です。
海鮮が豊富に獲れる平戸市の「平戸ちゃんぽん」は、あごだしと鶏がらのWスープにもっちり超太麺が特徴。スープと麺の相性が抜群で、最後までスルスルと食べられます。
まだまだ寒いこの季節。皆様も次にちゃんぽんを召し上がる際には、誕生のエピソードを思い出してみてください。きっと体の芯から温まるだけでなく、心までほっこりするはず。
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