東海の食べてみやあ~三重編~「伊勢うどん」
伊勢うどんは、三重県伊勢市を中心に食べられるうどんです!伊勢うどんの特徴は何といっても濃厚なタレと太い麺でしょう。たまり醤油に鰹節やいりこ、昆布等の出汁を加えた黒いタレ(つゆ)。その見た目から塩辛い味を想像する方が多いのですが、甘味・旨味が強く後味もまろやかです。タレと絡むのはとってもやわらかくモチモチとした極太の麺。極太なため茹でる時間が非常に長く、通常のうどんが15分程度であるのに対して伊勢うどんはなんと1時間弱ほど茹でるのです!
江戸時代以前からこの地の農民が食べていた地味噌のたまりをつけたうどんを、食べやすく改良したものといわれています。もともと農民が自分たちの食事のために作っていたことから、できるだけ手間がかからず延ばす必要のない太い麺、具は安く済むネギだけといううどんが形作られたのではないかと考えられています。
お蔭参り(※伊勢神宮への集団参詣)の参詣客へ提供するためにうどん屋を開業したのが、伊勢のうどん屋のはじまりなのだとか。参詣客にすぐ提供できるよう常に麺を茹で続けていたため、茹で時間を気にしなくてよいうどんが適していたのですね!
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