「キラキラした世界」を自分の手で生み出すことができる
バイカル 学園前店
スタッフ:中村恵夢さん
~Profile~
中学校を卒業後、家業でもある理容師の世界へ。
理容師免許を取得し、コンテストで入賞するまでの腕を磨く。
その後飲食業界へ入り、イタリア料理店を経て2015年からバイカル学園前店で勤務。
60年を超える歴史を持つ洋菓子の名店・バイカル。
京都を拠点として多くのファンを持つ同店で、ケーキづくりに打ち込むのが中村恵夢さんだ。
元々理容師として働いていた中村さん。しかし働き始めて4年が経ち、「ほかの世界も見てみたい」との思いから、イタリア料理店へ転職した。そこで偶然、デザートづくりを担当する。もちろん知識も経験もなく、レシピ本を片手に独学の日々だった。
「作ってみたら、思いのほか美味しかったんです。ティラミスなど有名なデザートを自分が作れるようになり、しかも美味しい!この感動はたまりませんでした。一気にお菓子の世界に引き込まれましたね。」
本を読み、周囲からアドバイスをもらいながらお菓子づくりに没頭した中村さん。「もっと上手になりたい」という思いはさらに高まり、仕事の舞台をお菓子の専門店に移すことを決意。そこで出会ったのが、バイカルだ。ただ、生まれも育ちも大阪の中村さんは、実はバイカルのことは知らなかった。そこで応募を決める前に、お店に足を運んでみることにした。
「ショーケースの中に、かわいくて美味しそうなケーキがたくさん並んでいるんです。キラキラして見えました。いくつか買って帰って食べてみたら、たまらなく美味しい。
『ここで働こう。このケーキをつくれるようになろう』と、すぐに気持ちが固まりました。」
それから2年あまり。「質問すれば、たずねた以上のことを教えてくれる」という先輩たちに囲まれ、名店が時間をかけて築き上げたワザを学んできた。バイカルでは毎月、店舗スタッフ発案のケーキが一品採用され、全店舗で販売される。中村さんもチャレンジしたが、あと一歩のところで落選したという。もちろん、次のケーキで再チャレンジを考えている。
「店舗数が多く、どの店にもそれぞれの得意分野を持った方がいます。コンテストで受賞経験を持つ人も数多い。意欲さえあれば、そういった人からどんどん学ぶことができるんです。たくさんの知識や技術を身につけて、お店のみんなから頼られるスタッフになっていきたいです。」
〈 製菓 〉業態のココが魅力!!
POINT -01
ケーキやお菓子づくりは、仕事の幅がとても広いです。それは、新たな発見や気付きにたくさん出会えるという意味でもあり、チャレンジをどんどんしていけるという意味でもあります。好奇心が刺激される分野ですよ。
POINT -02
美味しくて、見た目にも楽しい。ケーキは眺めているだけでも幸せな気分になれます。それを自分で作り出すことができるんですから、幸せ感はさらに高まります。「あこがれの世界」であることが、ケーキづくりの魅力でもあります。
バイカル学園前店
0742-44-8998
奈良市学園北1-14-8
9:00~20:30
1月1日
近鉄奈良線「学園前駅」徒歩6分
http://www.baikal.jp/
「グルメキャリー2017年3月9日号」掲載