
「働いてあげている」「働かせてあげている」はトラブルのもと!
現代の飲食業界において、健全な経営状態を保つためには「健全な労働環境の整備」が必要です。しかしながら中小企業、個人自営業が全体の9割以上を占める飲食業界は他のサービス業界同様、健全とは言い難い労働環境により雇用者と従業員間のトラブルが多い業界です。料理業界はそもそも「職人の世界」である事からいわゆる「サラリーマン的」な勤務意識がなく、【働く=奉公=修業→独り立ち】という図式が成立してきた世界ですが、「外食産業」「フードビジネス業界」の名のもと、メジャー業界として確立するには「正しい労務知識」は無視できません。このコーナーでは飲食業界の労働者・雇用者の両者の視点で正しい労務知識を紹介し、雇用者への啓発・提案、そして労働者への権利・責任などを実例をもとに理解していただき、両者にとってトラブルのない健全で分かち合える職場構築のサポートを目指しています。
- お店に求められるカスタマーハラスメント(カスハラ)対策
- 従業員が使うトイレが男女共用だと問題か
- 病気で欠勤した期間分、試用期間を延長することはできるか
- 健康保険、夫婦共働きの場合、第1子を夫の被扶養者、第2子を妻の被扶養者にできるか
- 半日単位の有給休暇を、一部の部門にだけ制度化しても問題無いか
- 代休を一定期間内に取得できなかった場合に「買い上げる」ルールは問題か
- 育児休業中の社会保険料免除に関する法改正
- 社会保険の適用拡大による、新たな加入要件「賃金月額8.8万円以上」の範囲とは
- 「1ヶ月以内に退職するなら、入社時にさかのぼって時給を下げる」という契約は許されるか
- 一部休業した日や所定休日にかかる「休業補償」
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特定社会保険労務士 久野 航 Wataru Hisano PROFILE
昭和46年生まれ。寿司職人、ファミリーレストランなど外食業界の勤務経験豊富。チェーン系居酒屋店長を経て、社会保険労務士として独立。現場での経験と法的な視点を持ち合わせる異色の社労士として、飲食業の労働環境整備に向けて日々奮闘中。
ひさの社会保険労務士事務所〒114-0023 東京都北区滝野川7-39-3 丸勝マンション201
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