

株式会社ティー・エフコーポレーション
代表取締役福島 孝志
東北魚介のスパニッシュを体感できる「エスパルマドール マリスケリア」店内で取材
2017年7月掲載
仙台の街とスタッフの未来を見据え、
飽くなき挑戦を続ける

宮城県出身、現在46才。20代から飲食業界で勤め始め、国分町で飲食店の経営を経て、2005年に株式会社ティー・エフコーポレーションを設立。「店が街を変える」という信念をもち、飲食店経営の視点から仙台の街のブランディングを目指す。
新業態にこだわり、飲食店で街を変える
仙台の街を変えたい。その思いを形にし続けているのがティー・エフコーポレーションだ。創業は2005年。現在7店舗を展開しているがスパニッシュメキシカンや貝専門店など、すべてが異なる業態である。「ありきたりな店は創らない」という理念に基づき、それまでの仙台にはない業態を開発し続けている。その理由を「10年前、仙台の路面店には和食、中華、居酒屋など限られた業態しかありませんでした。仙台の街をもっと多様で魅力的にしたいと思ったんです」と代表の福島氏は話し、「人と同じことをやってもつまらないからオンリーワンの店づくりをしたいんです。人生の3分の1が仕事なのに、それがつまらなかったら人生がつまらなくなってしまいます。人生は有限で短いから、常に挑戦していたい」と続ける。
本物に触れることを重視 旅から学び、成長する
旅が好きでこれまで10ヶ国以上訪れている福島氏は、国内外の様々な飲食店、文化に触れ、そこで感じた魅力を仙台での出店に活かしている。現在も、訪れる飲食店は国内の主要都市や海外など年間200店舗以上。「毎日飛び回っていても、好きなことだからまったく苦になりません。いろいろなものを自分の目で見てデータとして蓄えている。これは誰にも負けない自信があります」と笑う。
新しい業態を検討する際は、国内外問わず、必ず本場を訪れて本物に触れることを決めている。料理の味だけではなく、サービスや雰囲気も店を構成する重要なポイントと考えているからだ。「料理もサービスも、見て感じることが成長につながる」という考えから、店長や料理長も同行し、仙台にどう反映していくかを一緒に検討している。
従業員の未来のため、挑戦し続ける日々
仙台の街を魅力的に変化させ続ける同社のもう一つ目標は「従業員の夢を実現すること」。「独立したい、FCをしたい、海外で働きたい、この会社で役員や社長になりたい、そんなスタッフたちの未来への道を作るのが僕の大切な仕事。今後、50代、60代で体力的に厳しくなるスタッフのためにセントラルキッチンを作ることも考えています」と話す。そして福島氏は「2020年までに10店舗10業態にする」と宣言し、従業員がやってみたいことを少しでも多く実現できるよう県外や海外での出店も視野に入れている。しかし、「増やすのは10業態まで」と決めているという。「社長とスタッフの距離が近いのが、この会社の特長の一つ。採用面接も必ず僕しかやりません。自分がみんなときちんと向き合って話ができる体制でいたい」と話す。
多彩な業態で常に新しい経験、スキルアップができる同社。求める人物像は「チャレンジし続ける人」だ。「失敗してもいいからどんどん挑戦して成長につなげてほしい。挑戦し続ける人しか成功はつかめないと思っています。僕は死ぬまでチャレンジャーでいると決めていますよ」と力強く語る福島氏。仙台の街に次はどんな風をもたらすのか、今後も注目だ。

従業員 130名
青葉区中央1-1-1
エスパル仙台東館3F
電話/022-794-7162
ocean fatare
青葉区国分町2-15-2
グランパレビル1F
電話/022-263-6440