2016年3月掲載
ひとつひとつの経験が
力になると実感しています
ひとつひとつの経験が力になると実感しています
ルイ・ドゥ・レトワール キッチン・ホール兼務 保坂大貴さん
保坂大貴さんが調理専門学校を卒業してホテルの和食店に就職したのは、2013年、20才の時。その店では、米の研ぎ方や炊き方、ダシの扱い方などの基礎的な技術のほか、職場での礼儀や上下関係についても徹底的に指導されたという。
「先輩方は、私が料理の世界で通用するように、丁寧に教えてくれていました」と振り返る保坂さん。恵まれた職場環境の中で和食の道に進み始めたはずだったが、次第に特定の貝に対して強いアレルギー症状が出るようになった。それらの食材を多く使う和食店の厨房に立つのは難しいと感じ、2014年6月、退職を決断した。
一時は料理の道をあきらめかけた保坂さんだが、同年8月、縁あって、パティスリーを併設するフランス料理店「ルイ・ドゥ・レトワール」の調理スタッフとして採用された。
「アレルギーの出る食材は扱わなくていいと言ってくれたんです。ありがたかったですね」と話す保坂さんはその後、先輩スタッフの親身な指導の下、フランス料理の知識や技法を習得すべく努力を続けている。
現在は店の状況に応じてホールに立つことも多い。ホール業務を通じてお客様の声に触れたことで、自分自身に変化があったと保坂さんは感じている。
「調理作業の際にも、お客様の満足をより強く意識するようになりました。今まで以上に情熱を持って取り組めていると思います」
和食店での経験や、ホール業務の経験。そのすべてを糧にしながら、一歩一歩、ステップアップを続けている。
スタッフ同士のコミュニケーションは和やかな雰囲気。同僚は「相手と真摯に向き合う人」と保坂さんを信頼する。
カウンターで仕込み作業をする保坂さん。ホール担当が続くこともあるが、日々、調理の腕も磨き続けている。
◆◆◇SHOP INFORMATION◇◆◆
ルイ・ドゥ・レトワール
- 住所
- 仙台市青葉区堤通雨宮町2-21 1F
- 電話
- 022-341-5003
- 営業
- ランチ/11:30~14:30(L.O.)
- カフェ/14:30~17:00
- ディナー/17:30~23:00(22:00L.O.)
- パティスリー/11:00~20:00
- 休日
- 火曜(変動あり)
- 交通
- 地下鉄南北線「北四番丁駅」より徒歩5分