2016年1月掲載
恵まれた環境に感謝して
真摯に腕を磨いていきます
恵まれた環境に感謝して真摯に腕を磨いていきます
鮨処 写楽 仙台別館店 板前 阿部祐也さん
「この店で丁寧に育ててもらっているという実感があります」
そう話す阿部佑也さんは、現在20才。高校卒業と同時に「鮨処 写楽」に入社し、もうすぐ丸3年になる。
「鮨処 写楽」の職場環境は、自身が成長する上で非常に恵まれていると阿部さんは感じている。勤め始めて間もない頃、赤貝の仕込みで失敗を繰り返す阿部さんに、上司は「最初は失敗して当たり前」と言って励まし、練習に必要な分の貝を仕入れてくれていた。「店のその方針は今も同じ。自分にやる気さえあれば、訓練するための条件は整えてくれます」と阿部さんは話す。
ベテラン揃いの板場も、気鋭の阿部さんにとっては好条件だ。「先輩方の料理のスタイルは十人十色。それぞれの作業を間近に見て、自分に合ったやり方を研究できるのはありがたいですね」と話す阿部さんは、熟練の職人たちの技術を観察して吸収できることを探りつつ、自分なりの工夫も重ねて腕を磨いている。
「鮨処 写楽」には、個々の板前が考案した料理をお客様に提供できる自由さがあるという。板場では最若手の阿部さんだが、「他の板前ができないものを作りたい」と意欲満々だ。
「自分の作ったものを直接お客様にお出しして、目の前で召し上がっていただき、面と向かって感想をいただけるのが、寿司職人の醍醐味。お客様に育てられていると感じることも多いです。この仕事でよかったと思います」
向上心を維持して精進し続ける阿部さんの成長を、先輩板前とお客様が見守っている。
真摯に努力を続けてステップアップしている阿部さんの姿は、ホールの新人スタッフにとっても目標となる存在だ。
午後から仕込みを始め、1日が終わるのは朝方。昼夜逆転の生活も「大変だと感じることはありません」と阿部さん。
◆◆◇SHOP INFORMATION◇◆◆
鮨処 写楽 仙台別館店
- 住所
- 仙台市青葉区国分町2-10-20
- 丸伊プラザ1F
- 電話
- 022-265-0023
- 営業
- 18:00~翌3:00(翌2:30LO)
- 休日
- 日曜
- 交通
- 地下鉄勾当台公園駅より徒歩3分