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最終更新日 2018年11月15日

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アイエムエムフードサービス 株式会社

代表取締役社長 河村 征治

人として、経営者として常に挑戦し、成長したい

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河村 征治
- Seiji Kawamura -

1977年、石川県金沢出身。高校時代に飲食業での起業を志し、フレンチの料理人として腕を磨くため、「北島亭」(東京・四谷)などで修業。その後、ヨーロッパへ渡り、フランスで働く。帰国後、商社の商品開発コンサルティングなどを経て、2011年に開業。

2018年10月掲載

常に現状を見極めながら最善の結果を生み出す

 アイエムエムフードサービス(株)代表、河村征治氏。料理人から経営者となり現在直営20店舗以上を運営、そのほか店舗開発やプロデュース、コンサルティング等を幅広く手がけている。

「弊社はステーキや寿司、カフェなど直営店の運営のほか、冷凍ピザの直販EC、また、レモネード専門店を展開しています。僕自身の日々の仕事としては、主に業態開発を行なっています。物件を見に行き、そこに既存の業態を当てはめたり、新たに開発したり。いつも何らかのお店を作っている感じです(笑)」

 仕事と同じように、河村氏自身の経歴もまた、ひとつの枠では語りきれない。高校卒業後すぐに上京し、都内のレストランで働き始めた。その後渡仏し、本格的にフランス料理の修業に打ち込む。

「もともと、飲食店の経営者になりたいと思っていたんです。なので、まずは自身の強みをしっかり確立しようと思い、料理に打ち込みました。とはいえ帰国後すぐに自分で店を出せるような経済力も信用もなかったので、仲間を集めてアイスクリームの移動販売を始めたんです。経営のサイズをミニマムにして、イニシアチブをとれる形を考えたら、それが一番てっとり早くて。自分たちで商品開発から値段決め、デザイン、売り方を考える。そして商品をお客様に目の前で製造し、提供してフィードバックを目の前でもらう...この一連の作業をすべて自分でできたのは、いい経験になったと思います」

 同じ頃、知人の紹介を通じ、新たな仕事にも着手した。大手商社での、商品開発コンサルティングだ。

「飲食店には他社と差別化をはかるため、原料を一時的に大量確保してから供給するという手法があります。僕の仕事は、その枠組みのなかでメニューを組み立てて提案すること。複数の商社さんとお仕事をしました」

 その後、(株)グローバルダイニングでフードコートの立ち上げに従事。業務に専念するため正社員として入社し、29才で実績を買われ同社専務取締役副社長に就任。退任後の2011年に、自身の会社であるアイエムエムフードサービス(株)を地元・金沢にて創業し、今に至る。

「ややこしい経歴ですよね(笑)。でも僕自身は料理人になってから現在まで、それほど変化を感じていないんです。料理人として厨房にいて、複数の料理を同時進行で作り上げる。経営者としてアイデアを出して、飲食店を生み出し、運営する。どちらも状況を管理しつつ最善の結果を生み出す仕事で、僕にとっては同じなんです」

客観的な視点を得るために複数の選択肢を作り、吟味する

 河村氏に店舗開発や運営、コンサルティングを成功させる秘訣を聞いた。

「うーん...何なんでしょう(笑)。アイデアに関していえば、僕は毎回複数のアイデアを出すようにしています。たとえば『この場所に店を出したい』というご相談があったとき、最初に『寿司屋が良さそうだな』と思ったとします。だけど、そこですぐスタートすることはありません。必ず複数の選択肢を考え、すべてを同じくらいの密度でしっかりと調査し検討するんです。和食屋だったら、いやステーキハウスだったら、それともバーやラウンジならどうか...それぞれに客層、席数、客単価までしっかり考える。そのうえでやっぱり寿司屋がいいと思ったら、動き始めます。選択肢の数だけプランニングするのは大変ですが、お客様の目はもっと厳しい。パッと入り口を見て違和感を覚えただけで、もう来てくれません。その厳しい目に何を提案していくかが、とても重要だと思います」

 その目を持つ大切さと難しさを、河村氏は今でも常に感じているという。

「人は意思決定するときにポジティブな要素を感じると、『これがいい!』と思い込んでしまいがち。だけどその瞬間って、比較ができていないことも多いんです。僕は意思決定するときは料理をするときと感覚が似ています。料理ってものすごく合理的で、やったことも選んだものも結果にそのまま出るんです。ブランドの食材も高級な調理器具も、それ自身を食べ手は評価する訳ではなくて。どんなに『○○さんが作ったトマトだから美味しい』と思いたくても、評価は食べた人が味を見てきめるんです。だから自分の『こうあるべき』という思いこみを極力排除し、相対的に比較して本当にいいと思ったものだけに取り組むようにしています」 

 その感覚は、店を作って終わるものではない。より店の精度を高めるため、河村氏の構想は続く。

「たとえば『レモネード by レモニカ』。この店の原点は、僕がアメリカにいた頃に見たガレージセールです。アメリカでは、ガレージセールで子どもたちが自家製レモネードを売ることがあります。そのわくわくするようなイベント感、人の触れ合いの温かさが最初のイメージです。そのイメージを具現化し成功させるには、徹底しなければいけない。圧倒的な商品力をつけるため、僕らは最初にレモネード原液のための工場を作りました。そして、生レモンから熱も圧もかけずに原液を抽出するという製法を、おそらく日本で初めて考案し、実用しています。徹底した商品開発と実現のノウハウをもっているからこそ、ほかにない強みになり、差別化を図ることができるようになると思っています」

河村 征治さん

チャレンジ精神こそ成長の鍵
可能性を広げる経営者でありたい

 さまざまな店舗を運営し、成功させている河村氏。業態の異なる店で働くスタッフをどのようにとりまとめ、育成しているのだろうか。

「僕がもっとも重視しているのは、『成長』です。その言葉の定義は、昨日までできなかったことができるようになること。会社は枠組みに過ぎないので、会社だけが成長するということは絶対にありえません。ですので、一人ひとりの社員が目標を掲げ、日々成長できるようなチーム作りを心がけています」

 物事を突き詰めることも一つの価値観だが、河村氏はそれよりもチャレンジ精神に重きを置いている。

「成長のためには、チャレンジ精神ってすごく大事。当たり前に聞こえると思いますが、みんな案外挑戦をしないですね。自分で自分の可能性を決めてしまうんです。うちには様々な業態があるので、いろいろ挑戦でき、いざやってみるとたくさんの発見があったりします。僕は、未知の分野への挑戦がもたらす発見が、その人を大きく成長させるのを何度も見てきました。そんなふうに、一人ひとりのなかにあるエネルギーを見つけ出して形にしていくことこそ、上司や経営者がすべきことだと思います。これからも様々な挑戦の場を与え、一人でも多くの可能性を引き出していきたいですね」

349shop.jpg【取材店舗】LEMONADE by Lemonica 渋谷ストリーム店

アイエムエムフードサービス 株式会社
─ 店舗情報 ─

LEMONADE by Lemonica 渋谷ストリーム店 9/13 OPEN

住 所:東京都渋谷区渋谷3-21-3 渋谷ストリーム1F

電 話:03-6427-3588

YAUMAY ヤウメイ 独創的点心新世界 11/8 OPEN

住 所:東京都千代田区丸の内3-2-3 二重橋スクエア2F

電 話:03-6269-9818

金沢回転寿司 輝らり 八王子OPA店 11/22 OPEN

住 所:東京都八王子市旭町1-12 八王子OPA2F

電 話:042-686-2566

現在、23店舗展開中

文:瀬尾 ゆかり 写真:ボクダ 茂

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