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最終更新日 2018年12月06日

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株式会社 グローズバル

代表取締役 吉田 茂司

いろんな人とのつながりや縁があって、今の僕がある。

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吉田 茂司 - Takashi Yoshida -

1975年、熊本県生まれ。工業高校卒業後、大手デベロッパーで電気設計業務に携わる。25才で退職し、飲食の世界へ。翌年、「ラヴァーズロック」相模原店の店長に就任する。2003年10月、前オーナーから同店の営業権譲渡を受けて起業。現在、イタリアンカフェダイニング等9店舗を運営する他、ハラル食品の製造・販売及び輸出入も手がける。

2016年6月掲載

自分以上にお客様を喜ばせることのできるヤツはいない

 昨年、事業拡大と海外展開を見据えて新会社を設立。急成長中の注目企業のトップの語り口は豪快で、とにかく力強い。「食を通して世界平和に貢献したい」「愛情のある料理をつくり続けるのが使命」と、そのまま見出しになりそうな勢いのある言葉が次々と飛び出してくる。絶好調の業績を物語るかのようだが、吉田氏のキャラクターによるところも大きいようだ。

「自分の1つ目の長所は、この性格。周りがパッと明るくなるんです」

 表情豊かに、ユーモアを交えた当意即妙な受け答え。誰もが自然と笑顔にさせられる。もしも、こんな店長のいる店があればブレイクするのは間違いないだろう。実際に、上場企業のサラリーマンがいきなり飛び込んだ飲食の世界で繁盛店をつくり上げたのがすべての始まりだった。「きっと、天職ですよね」と、吉田氏は当時を振り返る。

 表情豊かに、ユーモアを交えた当意即妙な受け答え。誰もが自然と笑顔にさせられる。もしも、こんな店長のいる店があればブレイクするのは間違いないだろう。実際に、上場企業のサラリーマンがいきなり飛び込んだ飲食の世界で繁盛店をつくり上げたのがすべての始まりだった。「きっと、天職ですよね」と、吉田氏は当時を振り返る。

「インターネット関連で起業をしようと会社を退職してアルバイトを始めたところ、お客様の反応がすぐにある飲食の仕事のほうが楽しくなりました。次の年には店長になっていたのですが、起業するので辞めたいとオーナーに伝えると『店が回らなくなるから買い取らないか』と持ちかけられました」

 180坪の大型店で毎月のテナント料は100万円超。飲食業界に入って3年目、28才の雇われ店長がやすやすと引き受けられる話ではないはずだ。

「最初はだまされたと思いましたよ。でも、自信はありました。都心と変わらないクオリティの店で、とても流行っていました。何より、自分以上にお客様を喜ばせることのできるヤツはいないと思っていましたから」

 こうして「ラヴァーズロック」相模原店が始動。たちまち人気を集めて、昨年には町田店をオープン。新事業も立ち上げるなど快進撃はまだまだ続く。

「リピーターになってもらうには顧客満足度を上げるだけ。望まれるものはすべて用意して、お客様に全力投球です。そのために何をすればいいのかをずっと考えています。人が喜ぶのを見ることが本当に好きなんです。それが自分自身への一番のご褒美になる。人生の目的はそこにあると思います」

頑張る人たちが日の目を見る 目標は日本一人件費の高い会社

 天職に巡りあうことはできても、さらに一段高いステージへ上ろうとすればハードルが待ち受けている。組織の拡大には人材のマネジメントが不可欠。人気者の店長から経営者への転身に当初、吉田氏も苦労したようだ。

「お客様からは"ヨッシー"と呼ばれていました。そもそも現場にいて、料理でも何でも自分でやって、やればやるほどお客様が増えていく。だから、スタッフに厳しく『なんでできないの?もっと勉強してこいよ』とか言っていました。"鬼の吉田"でしたね」

 そこをクリアできたのは他でもない、吉田氏自身の人に何かとかまわれたり、世話を焼かれたりするという「2つ目の長所」が発揮されたからだ。

「とにかく、やたらに叱られるんです。いろいろな人たちに叱ってもらっています。このときも、ある社長から『プレーヤーと経営者のどっちになりたいの?』と聞かれ、経営者になるには人を信じて任せなければならないということを教わりました。今まで、自分はただのプレーヤーだったんだと気づかされました。そこで、どうせできないだろうと思っていたスタッフに任せてみると、驚くほど伸びる伸びる。この自分の"お客様に喜んでもらいたい"という想いを、みんなに醸成していきたいと考えるようになりました」

 内側に目を向ければ、一般企業と飲食業界の差は歴然。人材を大切にするためにもこの格差を是正していくことが今後の目標であり、課題でもある。

「頑張っている人たちに日の目を見てもらいたい。豊かな暮らしを送ってもらいたい。飲食の仕事を選んでよかったと思ってもらえるようにしたい。目標は日本一人件費の高い会社です。給料や福利厚生が良くなれば、この仕事に就きたいという人も増えるでしょう。平均年収800万円くらいになれば、夢があるじゃないですか。日本の飲食業界を変えたいと思っています」

 業界の現状を顧みれば、上場企業並みの給与と福利厚生をという発言は絵空事のように聞こえるかもしれない。しかし、吉田氏はその実現に向けて、システムの構築を着々と進めている。

千代谷 崇史さん

ハラル事業・FCコンサル等で

別収益を上げてスタッフに還元

 今回、組織を一新したのはグローバル事業として立ち上げたハラル食品の開発のため。ハラルとはアラビア語で「許されたもの」という意味。グローズバルではイスラム教の律法に則って、食品の選別・加工・調理・保管・流通までをトータルで手がけている。

「なぜイスラム教にそれほど力を入れるのかと誤解されることもあるのですが、信者のムスリムは世界に19億人。決して無視できない成長市場です」

 また、ハンバーグ事業として自社開発した「福よしのとろけるハンバーグ」をBtoBで販売。さらには、カフェダイニング「グリルフクヨシ」のブランドでFC展開。広島や岡山など、年内に全国5店舗の出店を予定している。

「多店舗展開してブランド価値が高まると、大手のフードコートやショッピングモールから自動的にテナント誘致の声がかかります。大型店に一度入れば必ず売れる。あとは自ずと広がっていくだろうという自信があります」

 この2本柱がグローズバルを支えている。単に飲食店経営だけを収益源とする企業とは、一線を画す。双方とも目下のところ、業績は絶好調だ。

「店の売上イコール給料というシステムでは、給料をよくするのにも限界があります。店とは別の収益を上げて還元する手法を用いれば、それが可能になります。資本を投入して、人材育成もできるでしょう。スタッフにはソムリエの資格を取ったり、英会話やマナーなど飲食人としてのスキルアップをしてもらいたいと考えています」

 一方で、自らの原点でもある「ラヴァーズロック」のような店づくりにも力を注いでいきたいと、吉田氏は語る。その言葉からは、飲食の仕事への情熱と深い愛情が伝わってくる。

「飲食店は、ただ美味しいものを提供するだけの場所ではありません。"小さな感動を必ず提供します"が私たちのテーマ。この店で出会う人もいれば、別れる人もいる。お客様の中にはここでプロポーズされた方もいるんですよ。そんな場をつくれるのは飲食店だけ。これからもたくさんの人の人生の思い出の1ページに入り込めるような店をつくっていきたいと思います」

 最後に、吉田氏が自分の3つ目の長所として挙げたのは「機会を与えられること」。不思議なほど、こうしたいと思い描いたことを実現するチャンスが舞い込んでくるという。強運なリーダーに率いられ、グローズバルの"小さな感動"はもっと広い世界へ、多くの人々に届けられていくに違いない。

shop.jpg【取材店舗】Lovers ROCK 町田店

株式会社 グローズバル グループ
─ 店舗情報 ─

Lovers ROCK 相模原本店

神奈川県相模原市中央区1-3-8 岩本ビルB1F

電話:042-750-5080

Lovers ROCK 町田店

東京都町田市原町田4-1-7 三徳ビル2F

電話:042-860-7254

Grill Fukuyoshi

神奈川県相模原市中央区千代田1-7-1 1F

電話:042-730-2944

Burgers Cafe Grill Fukuyoshi

東京都千代田区猿楽町1-3-4 島崎ビル1F・2F

電話:03-5244-5737

Cafe&Dining Restaurant PEDALADA

東京都町田市中町1-4-2 町田新産業創造センター内1F

電話:042-851-8038

他、現在9店舗展開中

HP:http://grosebal.jp/

文:西田 知子 写真:ボクダ 茂

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