

会社のNo.2として現場を統括。
「いまが一番おもしろい」
株式会社小野料理研究所
統括マネージャー
岩崎耕平(いわさき こうへい)さん(30才)
難波中を拠点に、イタリアン居酒屋「哲剣」、大衆酒場「裏剣」、ピザとステーキ、イタリアンのお店「BAKE PIZZA NFC TEKKEN」の3店舗を展開する(株)小野料理研究所。1号店である哲剣のオープン以来、地域にしっかりと根を下ろして愛されるお店として歩んできた。

統括マネージャーを務める岩崎耕平さんが哲剣グループで働き始めたのは24才の時。愛知出身で大阪にはまったく縁のなかった岩崎さんを、オーナーや当時の哲剣の店長はやさしく、そして時には厳しく指導しながら受け入れてくれた。当時は、2号店である「裏剣」が出店した時期。新店ならではの「仕事が山のようにある」という状況が、岩崎さんにはかえって心地よかった。
「僕が感じる飲食業の魅力は、料理や接客に加えて、スタッフの育成や店の経営など、ビジネスの"すべて"が1カ所に集まっていることです。どの仕事にも興味があるので、忙しいことや仕事を掛け持ちすることは、むしろ大歓迎でした。」
統括マネージャーとして全店舗を見渡しながら仕事をするようになって、改めて感じるのは、「飲食業は人だ」ということ。かつて岩崎さんは、オーナーや店長から店を任され始めたころ、常連さんに「今日はオーナーはいないの?」と残念そうに言われ、悔しい思いをしたことがあった。

しかし経験を積むにしたがって、岩崎さんを目当てに店を訪れる人が増えた。そのとき感じた達成感や誇らしさを、若いスタッフにも味わわせてあげたいと考えている。また、スタッフがそれぞれに魅力的になっていくことで店全体の魅力を高め、「いつ来ても、どのスタッフがいても楽しめる店」にしたいと考えている。
「そのためなら、新しいことにもどんどん挑戦できるし、失敗しても『そこから前に進むためのヒントを得られればOK』という考え方が定着しているのが当社です。料理やサービス、店内の演出など、お客さんに楽しんでもらうためにいろんな工夫ができるのが、この仕事のおもしろさです。『チャレンジしたい、成長したい』という意欲のある人にはぴったりな職場ですよ。」
岩崎さんは現在、現場を取りまとめ、オーナーとの橋渡し役を担っている。オーナーとは、今後の会社の展開を話し合うことも。自他ともに認める会社の"No.2"だ。 「いまのポジションがとても気に入っています。これまで働いてきたなかで、いまが一番楽しいぐらいです。独立を目指す人が多い業界ですが、僕のようなポジションも必要ですし、性に合っている人もいるはず。仕事もお店も多種多様だからこそ、自分にマッチするものと出会いやすい。それも、飲食業の魅力かもしれませんね。」
2019.12.19更新 取材・文/ウィルベリーズ
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キッチンスタッフ
池田哲也さまより
岩崎さんは哲剣グループの要の存在。みんなをまとめてくれています。「どうすればそんなに?」と思うぐらい、スタッフにもお客さんにも慕われています。見習いたいし、尊敬する先輩です。