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最終更新日 2019年10月17日
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小さな魚河岸 野口鮮魚店

店主 野口 貴弘

この街に「野口鮮魚店」ありと謳われるような店になりたい

野口 貴弘(Takahiro Noguchi)

1983年、東京都生まれ。家業である仲卸の仕事を手伝い、10代のころから競りに携わる。21才で大学を中退し、仕出し店で経験を積む。2010年、父の営む鮮魚店にイートインスペースを設けてリニューアル。昨年9月、大衆酒場業態の「二代目 野口鮮魚店」をオープン。今年3月には、錦糸町 PARCOにも出店を果たす。


2019年10月掲載

ここまで行列が続く店は他にない 鮮度抜群の魚料理が人気の繁盛店

 スカイツリーのおひざもと、グルメ番組ではそんなふうに表されることも多いのだとか。「実は、けっこう遠いんですよ」と、店主の野口氏はいう。最寄り駅は、都営浅草線の本所吾妻橋。浅草や押上などのターミナル駅の狭間、地味な印象を拭えないこの場所に、行列の絶えない店がある。それが「小さな魚河岸 野口鮮魚店」。鮮魚店直営ならでは、海鮮丼を中心に鮮度抜群の魚料理を売りにした繁盛店だ。

「いろいろなメディアから取材を受けるのですが、『日本中探しても、ここまでずっと行列をつくり続けている店は他にない』と言われます。短期的な行列なら、うまく仕掛けて操作すればつくれるかもしれません。でも、繁華街でもないのに、雨が降ろうが雪が降ろうが、必ず行列ができる。それこそ、槍が降っても行列を止められないんじゃないかな(笑)」

 大行列に並ぶのは、小さな子どもから年配の方まで老若男女。地元の人をはじめ、遠くから何度も足を運ぶリピーター、観光に訪れた人たちまで、全方位的に人気を集めている。 「味はもちろん見た目も値段も想像を上回っていることが、この支持につながっているのではないでしょうか。お客様の期待にプラスアルファして、常に少しでも超えていきたい。他に真似できない料理にするため、手間をかけるべきところにはかけて、5工程でできることを10工程にしています。ただし、手に触れる時間が長くなればなるほど魚の鮮度が落ちるので、無駄には仕込まない。そうして、いつ何どきもレベルの高い唯一無二のものを提供できているのだと思います」

試行錯誤して下町バージョンに

"一発屋"から再浮上を成し遂げる

 この街に生まれ育った野口氏は早くから家業である仲卸の仕事を手伝い、高校生のころにはまぐろの競りにも携わっていた。大学に入学して、経営学を学んだものの中退。「板前になる」という具体的な目標を発見したからだ。

「まぐろが1丁になり、ブロックになり、サクになり、切り身になる。その工程を全部、1人でやりたいと思ったんです。自分で競り落としたものが、お客様の口に届くところまでサポートしたい。そのためにはスキルが必要ですが、和食店で修業すると時間がかかるので、数をこなして体で覚えられる仕出し店を選んで、経験を積みました」

 振り返れば、1日が何年分もの時間に相当する「『ドラゴンボール』の精神と時の部屋のよう」だったという。充実した2年間を経て、野口氏が次に目指したのは、獲得したスキルを発揮する場を持つことだった。

「お客様がジャッジして直接答えが返ってくる、自分の考えていることが世の中の動きと合っているのかを確かめてみたいというトキメキがありました。もう1つは地元のお客様への奉仕、やっぱり地元最強の想いです。まずは、地元をジャックできないようではしょうがない。そこで、魚屋をやっている父に話を持ちかけましたが、『無理!』と頭から反対されてしまいました。実際にどんぶりをつくって食べてもらったり、頑固な職人肌の父の考えを1日1ミリずつでも変えるように説得して、1年くらいかかりました」

 ようやくオープンに漕ぎ着けたのは2010年。鮮魚店にイートインスペースを設ける形で、「野口鮮魚店」本店を立ち上げた。地域に配布したチラシなどの効果もあって、たちまちお客様で大にぎわいに。ところが、半年を過ぎたころから徐々に売上は下降線をたどり始める。

「芸人で言えば、"一発屋"ですよね。ブレイクの後の半年は試行錯誤を繰り返しました。追い詰められると、感覚が研ぎ澄まされてくるんですよ。以前は板前っぽすぎた気がします。美味しいのはいいけれど、プラス風土や環境に合ったものが必要。視覚も味の一部ですし、まぐろバイヤーなんだからそれをどんぶりに表現したり、下町バージョンに変えていきました。すると、少しずつ浮上して、2年後にドンと来ました」

 そこから先は、「ビビるくらい上がりっぱなし」。常に行列、常に満員、店内は活気が溢れかえっている。 「どんなきれいな装飾を施しても、お客様がいなければこの雰囲気は生まれません。ネタの鮮度とお客様の活気で、店は成り立っているんです」

野口氏が考える店主としての心得

野口氏が考える店主としての心得

01 いつ何どきも高いレベルのものを提供する

02 従業員1人ひとりの個性を尊重する

03 スピーディーな決断をする

目標は自分のパフォーマンスで街じゅうの人に元気を届けること

 追い風に乗って昨年9月、「二代目 野口鮮魚店」をオープン。待望の居酒屋業態に進出を果たした。

「本店は行列になりすぎて、お酒と一緒にゆっくりと魚を楽しめる空間ではなくなってしまいました。すべての人のニーズにお応えしたいという想いから、店を開きました。漁師の方たちとのつながりを活かして、ここでは漁獲量の少ない希少な魚を用いたり、お酒に合うものを厳選して提供しています」

 さらに、今年3月に開業した錦糸町PARCOに3号店を出店。瞬く間に、人気を博している。

「商業施設には興味がなかったのですが、錦糸町は自分も遊んでいた愛着のある街。何度もオファーを受けて、出店を決意しました。ただ、それ以来、各地から出店オファーが相次ぐようになり、今も続いています」

 単なる店舗数の拡大が野口氏の目指すところではない。数が増えすぎれば、かえって店の価値を下げるのではないかとも危惧している。現在、錦糸町への居酒屋出店を視野に入れているが、それも3号店運営の効率アップを考えてのこと。やはり、視線の先には常に地元がある。

「人も育ってきて、人材が増えれば活躍の場を与えなければと考えていますが、チェーン展開とかそれだけの技量はないと思っています。まずは、地元で自分のやりたいパフォーマンスをすることが目標です。今でこそスカイツリーも立って、どの店もなんとなく潤っているように思われるかもしれませんが、まだまだ元気のないところも多いんですよ。街じゅうの人に元気を届けるような、この街に『野口鮮魚店』ありと謳われる店にしていきたい。それを達成できれば、また違うビジョンが見えてくるのかもしれません」

二代目 野口鮮魚店

住 所:東京都墨田区本所4-19-14 竹内ビル1F

電 話:03-5611-2800

時 間:18:00~22:30

定休日:火曜日・水曜日

交 通:地下鉄浅草線「本所吾妻橋駅」より徒歩6分

文:西田 知子 写真:吉川 綾子

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