グルメキャリーで転職・就職に成功した飲食人インタビュー
BRICKNY EUROPE Sabi & Gari
三本松 正孝さん
一度きりの人生だから、とびっきりの経験をしにドイツへ。
三本松 正孝さん
31才・入社9年
前職/寿司調理スタッフ
現在/オーナーシェフ
1987年、埼玉県生まれ。調理専門学校卒業後、回転寿司店に2年半勤務。2010年1月、本誌を機にBRICKNY EUROPEに転職。居酒屋調理や和食店の料理長を経て、2018年4月、オーナーシェフとして寿司店「Sabi & Gari」をドイツにOPEN
採用に至るまでの就職活動DATA
■活動期間6ヶ月 ■応募数 1店舗 ■内定獲得 1店舗
お店(会社)を選んだポイント
実際に社長に会ってみたら、とても優しくて、私もヨーロッパで日本食を広げていきたいと思い、即決をしました。
2019年3月掲載
回転寿司店からドイツに渡ったきっかけは?
昔から、海外で働くのが夢でした。海外で活躍するための最短距離を考えたとき、頭に浮かんだのが「寿司」業態で、2年半、回転寿司店で寿司の技術を身に付けながら海外求人を閲覧し、そして見つけたのが当社でした。
実際に面接を受けてみて、いかがでしたか?
「海外で飲食店を展開している経営者って怖そう」というイメージだったのですが、実際に会ってみるとすごく優しかったです(笑)。企業理念や方向性を聞いた時に「ここしかない!」って思いましたね。
語学力に不安はなかったのですか?
めちゃめちゃありました。ドイツ語なんて「グーテンターク」くらいしか知らなかったですから(笑)。最初は数字から覚えていき、次に飲食店で使う用語、そして現地の友達を作るなどして徐々に不自由しなくなりました。なんとかなるもんですね(笑)。
渡独からオープンまでの経緯を教えてください。
まずは居酒屋の調理から始めたのですが、正直、海外の居酒屋のクオリティを甘く見てました。実際に働いてみると、日本とほぼ同等でびっくりしました。自分は寿司経験しかなかったので、料理についてはドイツで学ばせてもらいました。その後は、日本料理店の調理スタッフ・料理長を経て、2018年に念願だったオーナーシェフになりました。
ドイツ人が好きな味を求めて、日々試行錯誤しています。牛すじ煮込みがよく注文されるのは、正直意外でした!
店主として、大変なことはありますか?
ドイツは、「オープンしたから行こう!」ではなく、様子見の方が多いんです。店内に誰かいれば入るし、誰もいないと入らない。そのため、最初はドイツにいる友人に来てもらったりしていました。あとは仕入れも難しいですね。安定して仕入れができない食材があったり、日本でしか仕入れられない食材もあります。なので、日本に帰国する際はスーツケースをパンパンにしてドイツに戻っています。ただ、ヨーロッパの魚はとてもフレッシュなので、日本にも負けないくらい美味しいと思いますよ。
海外ならではの楽しさなどはありますか?
一番は旅行ですね! 私のいるデュッセルドルフからはベルギーやオランダ、フランスなどに日帰りで行くことができます。元々は、「旅行が好き!」というわけではなかったのですが、渡独してから9年で23ヶ国に行きました。リフレッシュにもなりますし、色々な食べ物と出会う事ができ、新たなインスピレーションも湧いてきます。あとは、マラソンを始めました。最初はジョギング程度でしたが、今ではベルリンマラソンやモナコマラソン、コペンハーゲンマラソンなど、6回も参加しています。
BRICKNY EUROPE 社長 佐伯 春彦さんの採用のキメテ!
最初に会った印象は今でも覚えています。いかにも着慣れていないスーツを着て、ガチガチに緊張していました(笑)。でも自分の想いを必死に伝えようとする姿、真面目な性格に惹かれて採用しました。入社後も真面目に働く姿を見続けて、海外でお店を持ちたいという彼の夢を応援してあげたいと思うようになりました。今は一国一城の主として、彼が困った時には相談に乗ってあげたいですし、今よりももっと成長して、日本食の素晴らしさを伝え続けてほしいと思っています。
Sabi & Gari
住 所:Luegallee 13, 40545 Düsseldorf, Germany
電 話:+49-211-9558404
時 間:12:00〜14:00、18:00〜22:00
休 日:水曜日
交 通:U-Bahn「Luegplatz駅」より徒歩2分
文/写真:宇賀神 傑
2019年03月07日 掲載