グルメキャリーで転職・就職に成功した飲食人インタビュー
株式会社 スパイスワークス炉端美酒食堂 炉とマタギ 八丁堀店
後藤 由佳さん
スタッフは全員年上。分からないことは、聞きまくります(笑)
後藤 由佳さん
31才・入社1年
前職/ホールスタッフ
現在/店長職
1982年、兵庫県生まれ。都内のアルバイトで入った飲食店にそのまま正社員登用され6年、店長職も経験した。新宿、渋谷の居酒屋で1年半ほどホールスタッフとして経験を積む。さらに創造性の高い仕事がしたいと、転職を考えた。
採用に至るまでの就職活動DATA
■活動期間 1ヶ月 ■応募数 1店舗 ■内定獲得 1店舗
お店(会社)を選んだポイント
蝦夷鹿や猪といった季節の肉を大胆にマタギ料理として提供する業態に魅力を感じました。面接した本社のインテリアデザインも素敵でした。
2014年7月掲載
今回の転職を考えはじめたきっかけは、何でしたか?
チェーンの居酒屋でホールをやってきて、オペレーション的に回すだけの仕事に行き詰まり感が出てきたんですね。それで、もっと客単価が高くて、スタッフもこだわりをもって仕事しているようなお店を探すことにしたんです。
そして、入社してわずか1年で店長になった。スピード昇格ですね!
もともと店長候補として入社しました。この店の初代店長も女性だったそうですよ
通勤とかはきつくないですか?
面接のときの話し合いで、深夜は仕事できないと希望を言ったんですね。犬を飼っているので(笑)。そうしたら「OKです」と言われて。ですから毎日、終電でちゃんと帰宅できています。そうやって柔軟に受け入れていただいたところも、すごく助かっています。
今日の予約状況を確認し、カウンターを磨く。万全の準備をしながらも、スタッフとの楽しいお喋りに華を咲かせることも。
なぜ採用されたと思いますか?
面接当日は、カチカチのスーツ姿ではなかったですけど、一応社会人の身だしなみ程度は気を使いました。でもそういう形も大事なのかもしれませんが、飾らずに自分の職歴や目標を話せたのがよかったと思います。大した職歴もなかったので(笑)、自分を大きく見せる必要もなかったですし、等身大の自分のままお話し合いをもてたんですね。会社側も、私のキャラを自然に理解してくれたのだと思います。飾らず、大きく見せず、いつものキャラで。それが判断材料になったのかもしれませんね。
スタッフのほとんどが年上なのでは? 店長としてやりにくいこととか、ないですか?
全員年上です(笑)。初めのころは、鹿や馬肉などのジビエ食材についても知らないことが多かったんですね。経験からいったら、みなさんの方がずっと経験豊富なので、分からないことはどんどん聞いちゃうことにしているんです。甘えちゃうんです(笑)。でもだからこそ、毎日がすごく勉強になるんです。
なるほど、店長だから上とか、偉いとか(笑)、そんな意識が全くないんですね。
ないない(笑)。ひとつのチームの中で、たまたま私にその役割があるというだけの意識です。ただ、チームのモチベーションを高めるとか、そういう店長としての仕事は意識していますよ。
モチベーションを高めるために、何をしていますか?
スタッフとよくしゃべります。それにつきますね。そうやってお互いのコミュニケーションを深めることが大切です。ちょっとした冗談も、仕事のスパイスです。あとはそうですね、お客さまに飽きさせないようなサービスを心がけたいので、メニューのネーミングとかみんなで楽しく考えたりとか。
楽しそうですね。サバサバしたキャラが魅力的ですが、後藤さんらしいサービスのスタイルは?
このまんまです。軽いノリなんです(笑)。自分が自然体でいるときが、不思議といちばん仕事がうまくいくんですね。というか、飾ってもしょうがない人間なもので(笑)。
株式会社 スパイスワークス 人財開発部 部長 高畠 昌宏さんの採用のキメテ!
裏表のない、さっぱりしたキャラだなぁというのが第一印象でした。前職で少し仕事に行き詰まっていると、自分の気持ちをきちんと表現していたのも好感がもてました。そういう、彼女がかもしだす人間的な魅力が採用の決め手ですね。実際に仕事を任せてみると、ガツガツしたきつい感じはないのに、内面のガッツはちゃんとある。今後も女性の採用を進めていくうえで、後藤さんがかっこいい店長像として、後輩たちを引っ張っていく存在になってくれると信じています。
炉端美酒食堂 炉とマタギ 八丁堀店
住 所:東京都中央区八丁堀4-13-7
電 話:03-3553-3005
定休日:日曜日
時 間:17:30~23:30(月~木・土)
17:30~翌1:00(金曜日)
交 通:各線「八丁堀駅」より徒歩2分
文:高木 正人 写真:ボクダ 茂
2014年07月17日 掲載