グルメキャリーで転職・就職に成功した飲食人インタビュー
株式会社 LEOC
石川 義男さん
嗜好の料理から、生きるための料理へ。
石川 義男さん
42才・入社5年
前職/イタリアンレストランのセコンド
現在/支店長
1970年、東京都生まれ。大学中退後、20才からレストランで仕事をはじめる。1999年から1年間、イタリアへ料理留学。帰国後はイタリアンレストランでセコンドを経験。38才でレストランを退職。2008年、社員候補として「㈱LEOC」入社。現在、千葉支店支店長。
採用に至るまでの就職活動DATA
■活動期間 1ヶ月 ■応募数 1社 ■内定獲得 1社
お店(会社)を選んだポイント
病院・企業・学校・スポーツ施設などへフードサービスで社会貢献をしている企業で、自分の経験を活かしていこうと思った。
2013年1月掲載
病院や企業など施設内での給食やアスリートの食事サポートなどを行っている企業ですね。転職しようと思ったきっかけからお聞かせいただけますか。
もともと私はレストランのキッチンで仕事をしてきました。ただ40代をむかえる前に、人生の後半になにをしていこうかと考えたんですね。結婚もして子供もいて、いまから自分の店をもつというリスクを取るのか。違う道を選ぶのか。私の答えは、独立はしないと決め、企業の中で貢献していくことだったわけです。
入社後、どのような仕事をされてきたのですか。
病院施設での給食・介護食、社員食堂での食事提供など、さまざまな経験を積んできました。エリアマネジャーを経て、いまは支店長を任されています。入社5年目ですが会社のキャリアパスが明確で、やりがいのある組織です。
この本社テストキッチンでは調理指導もされているそうですね。
そうですね。ここでスタッフ教育、衛生講習を行っています。また、講師としてテストキッチンに立ち、社員たちの目の前で実際に調理の手法やオペレーションを見せるなど、デモンストレーションを行います。
指導者として目標にされる人間になること。
なぜ採用されたと思いますか?
社員の8割が外食出身者ですが、私もイタリアンレストランで経験を積んできました。イタリアへ料理留学したこともあります。外食の経験を通して、スキルやマネジメント力は身についていました。でも、面接で会社が求めていたのは、人柄や人間力みたいな部分だったと思います。人こそが武器であり、会社の財産でありたい、という考え方の企業なんですね。私の人柄や人間力なんてまだまだなんですけどね(笑)、でも環境に適応していく柔軟性は持ち合わせていると思っています。そういうところが評価されたのかもしれませんね。
レストラン時代と比べて、いまの仕事とのもっとも大きな違いはなんでしょう。
私がいたイタリアンレストランはオープンキッチンで、とてもきらびやかで派手な環境でした。それにくらべると、病院や企業の施設内のキッチンというのは、派手な世界ではありません。まずそこが違います。病院や企業などの施設に入って仕事をするということは、その環境への適応力が求められます。
外食経験者はそのあたりの考え方を切り替えておかないと、戸惑いそうですね。
病院食なら栄養士と組んで新メニューを考えたり、社員食堂ならわくわくするランチタイムにするにはどうしたらいいか、とか。そういう意味での品質はいつも求められます。また、プロのスポーツチーム・大学寮などにその競技にマッチしたアスリート食の提供もしています。つまり、嗜好の料理ではなく、生きるための料理を私たちは提供しているのです。そこが外食とのおおきな違いですね。
生きるための料理。ある意味で社会貢献ですね。
食の提供によって、広く社会貢献ができる。その責任感と醍醐味が魅力ですね。
株式会社 LEOC 上席執行役員 関東事業本部川上 勢次郎(かわかみ せいじろう)さんの今後期待すること!
石川君は外食業からの転進組ですが、見事な適応力で入社5年にして千葉支店の支店長に抜擢されました。イベントがあるとスペシャルセットを作りに行ったり、お客様と重要な契約交渉をしたり、千葉支店スタッフの教育に力を注いだりと、やりがいを持って大忙しに駆け回っています。今後は、美味しい料理を提供し、お客様満足度をあげて、LEOCのファンをどんどん作ってほしいですね。また、部下の模範となるよう率先垂範の精神で、営業、収支改善、CSアップに取り組んでもらいたいですね。
株式会社 LEOC
住 所:東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービル16F
電 話:03-5220-8550
設 立:1983年(昭和58年)4月1日
【事業内容】
■病院・社会福祉施設におけるフードサービスの提供
■企業・学校などの食堂におけるフードサービスの提供
■各種厚生施設におけるフードサービスの提供及び施設の運営・管理業務
■スポーツ施設におけるアスリート食の提供及びセミナーなどのサポート業務
文:高木 正人 写真:ボクダ 茂
2013年01月10日 掲載
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