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飲食店で盗難?責任はだれに?求人・飲食店で盗難?責任はだれに?転職情報 グルメキャリー

飲食店専門弁護士 石崎冬貴のドタキャンされましたよね。

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飲食店専門弁護士の第一人者、石﨑冬貴の実録連載

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今回のご相談内容

飲食店で盗難?責任はだれに?

明示がなければ「高価なもの」ほど弁償しなくてもいい!


今回のテーマは、「店内での盗難」についてです。

以前、郊外のイタリアンから「預けていたカバンが無くなった」というお客様クレームについてのご相談を受けました。お客様用の暗証番号式ロッカーに入れていたところ、誰かが持って帰ったということでした。暗証番号がなぜ解読されたかは、いまだに分かっていませんが…。

盗難が事実か否かはさておき、まず法律上の原則からご説明すると、飲食店がお客の荷物を預かる場合、「商法」において特別な規定があります。それは、「預かったものを紛失したり、壊した場合、その理由が不可抗力でなければお店が責任を負う」というものです。要は火事や強盗など、どうしようもない場合以外は原則としてお店が責任を負わなければいけません。

しかし、これには例外があります。それは「まとまったお金や有価証券など高価なものを預ける際、金額や内容を明示して預けないといけない」というものです。例えば、預けていたカバンがなくなった後、「実はカバンの中に多額の現金が入っていた」という報告があった場合、それが事実かどうかはさておき、お客の言うままに、貴重品まで責任を負っていてはキリがありません。法律ではお客がしっかりと明示していなければ、貴重品についてはお店が責任を負うことはないのです。

今回のケースでは、カバンの中に入っていたのは衣服や小物ということで、複雑な問題にはなりませんでしたが、例えば、アクセサリーなどが入っていたとしたら事態はややこしくなります。一口にアクセサリーといっても、「安価なプラスチック製」から「高価な宝石」まで様々。法律では、前者であればお店が弁償しなければいけませんが、後者の場合、お客が事前に内容を伝えていない限りお店は責任を負わなくてもいいということになります。なんとなく、あべこべな感じがしますね(笑)。ただ、残念ながら、法律上で「〇万円以上が高価なもの」という基準はありませんので、個々の品物に即して判断されることになります。

以上が法律的観点ですが、業務上「どう対応するか?」はかなり微妙な問題です。「壊れた」というのならまだしも、単に「無くした」というものに対し、お店が無条件に弁償するのは抵抗を感じますので、「無くなったもの」を購入した際の領収証など金額と購入の事実を示す一定の証拠を見せてもらい、店として「一応の説明がなされた」と感じた場合にのみ、落ち着きどころを模索するというのが現実的かもしれません。ちなみに、お客側で手荷物の管理に問題があった場合、例えば「席に荷物を置いたままトイレに行ってしまって無くなった」などは全く別の話でしょう。

なお、今回のご相談のケースでは、お店が損害保険に入っていましたので、保険適用のために警察へ被害届を出すことになりました。こんなときも損害保険は便利ですね。

2020年05月21日 掲載

>>前回までのご相談内容

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石﨑先生

飲食店専門弁護士 石﨑 冬貴 Ishizaki Fuyuki

1984年生まれ。東京都出身。神奈川県弁護士会所属。東京弁護士会食品安全関係法部会所属。
一般社団法人フードビジネスロイヤーズ協会代表理事。日本料飲外国人雇用協会理事。
賃貸借契約から、労務問題、風評被害、漏水まで、飲食店の法務を専門的に取り扱う弁護士の第一人者。

弁護士法人 横浜パートナー法律事務所〒231-0021 神奈川県横浜市中区日本大通7 合人社横浜日本大通7ビル8F

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