大正ロマン漂うノスタルジックな空間で
子どもの頃のごちそう「オムライス」を
黄色の大きな花が咲いたようにふわっと広がる卵、濃いブラウンのデミグラスソース。子どもの頃のごちそうだったオムライスの鮮やかな色あいと立ちのぼる湯気に胸が高鳴る。
「花咲オムライス」は「洋食亭ブラームス」で一番の人気メニューだ。炒めたタマネギとケチャップの自然な甘みがおいしいチキンライスを、とろとろの岩手産高原卵がまろやかに包む。創業以来継ぎ足して作られる少しビターな特製デミグラスソースがアクセントになり、大人でもどんどん食べ進めてしまう。一番リピーターが多いというのも納得の一品だ。
首都圏の駅ビルを中心に展開する「洋食亭ブラームス」のモットーは、「昔ながらの洋食を、手づくりで提供する」特製デミグラスソースを使ったオムライスにハヤシライス、口の中でほろっとほどけるシチューなどを中心として、世の中でさまざまな食のブームが起ころうと、それに流されることなく、創業から続く味を大切に守り続けている。
店内には、レンガ調のテーブルにソファなど、大正ロマンの雰囲気が漂う。明るいオープンキッチンを囲むカウンターには、常連客が集う。この席からはシェフの作る様子がうかがえ、フライパンから卵を飛ばしてチキンライスの上に着地させる「花咲オムライス」のパフォーマンスも楽しむことができる。

←カウンター席からは、白いユニフォームを着た料理人の仕事を見ることができる。一方、料理人たちはオープンキッチンから、お客様の反応をダイレクトに感じることができる。
洋食亭ブラームス トリエ京王調布店
住 所:東京都調布市布田4-4-22
トリエ京王調布 A館 5F
電 話:042-441-0833
時 間:11:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:トリエ京王調布に準ずる
交 通:京王線「調布駅」より直結
文:瀬尾 ゆかり 写真:yama
2017年12月07日 掲載