
PROFILE
Fumiya Yoshinaga
1986年、高知県生まれ。専門学校卒業後、寿司店や海鮮系居酒屋で経験を積む。30才で業務委託により寿司居酒屋を開業するも、5ヶ月で廃業という経験を持つ。2020年1月、株式会社 浜倉的商店製作所に入社。有楽町産直横丁「関東甲信食市」に配属となる。
2020年3月掲載
人の繋がりの深い横丁で何でも学んで経験したい
これまで寿司をはじめ海鮮料理を中心に経験を積んできた吉永さんが、転職先として同社を選んだのはほかでもない、“産直食材”に惹かれてのことだった。
「以前も魚介に強い店で働いていたのですが、ここは魚介だけでなく牛も鶏も豚も産直。実際に食べてみると味が全然違う。こんないい食材を扱いたいと思いました」
全国の隠れた一級食材のPRと地方活性化をテーマに掲げ、昨年末にオープンした「有楽町産直横丁」は素材専門酒場5店舗、地方別食市6店舗(全直営)がそれぞれ単独店として軒を連ねている。
「横丁の良さは何かわからないことがあるとすぐに他店のスタッフに聞きに行けるし、忙しい時には手伝ってもらったり、逆に手伝いに行ったり、みんな仲がいい。人の繋がりがとても深いんです」
一方、横丁ならではのコンパクトな厨房を段取りよく仕切るには、相応の技術が求められる。
「刺場があって焼場があってという厨房なら、ポジションごとに料理を出せるのですが、ここはそうはいきません。初めは上手くできるだろうかと不安に感じましたが、実際にやってみると工夫次第で回せることがわかり、逆に面白くなってきました(笑)」
実は、吉永さんは業務委託により独立開業を果たすも、5ヶ月で廃業という苦渋を味わった経験がある。そんな挫折も自身の成長の糧になっていると前向きにとらえている。
「一度失敗したからこそわかることがあります。言いませんけど(笑)。現在の目標は、料理はもちろん、商売をとことん学べるだけ学ぶことです。上司からはもちろん、他店舗(横丁内)の皆さんからも色々学びたい。この会社はいい意味でルールがありません。だからこそ試せることも多く学びも多いです。近い将来、もう一度、自分の店にチャレンジしたいと思える自分になっていたいですね」

- 有楽町産直横丁
「魚の浜恵」「貝の真寿」「牛の最上」「豚の中西」
「鶏の三芳」「北海道食市」「東北食市」
「関東甲信食市」「近畿東海北陸食市」
「四国中国食市」「九州沖縄食市」 - 住所:東京都千代田区有楽町2-1-1
- 電話:03-6811-1127(関東甲信食市)
- 交通:JR・地下鉄各線「有楽町駅」より徒歩5分
文:西田 知子 写真:ボクダ 茂
2020年07月06日 掲載