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独立希望者必見!個人店オーナーからの熱いメッセージ

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スイーツワンダーランド アラキ

オーナーシェフ 荒木 浩一郎

“幸せの風”をお客様へ届けるために、お菓子は最強のツールです。

荒木 浩一郎(Koichiro Araki)

1974年、長崎県生まれ。東京製菓学校卒業後、吉祥寺「エスプリ・ドゥ・パリ」、東大和「ル・メナジェ」に勤務。その後、渡欧してルクセンブルク、フランスで経験を積む。大塚「コートドール」でシェフパティシエを務めた後、中沢乳業に転職して商品企画・開発に携わる。2014年6月、「スイーツワンダーランド アラキ」をオープン。「記憶に残る商品開発のプロ」と呼ばれている。

2015年10月掲載

生クリームのスペシャリストが 手がける心浮き立つ”不思議の国”

 店名にふさわしい、まるで不思議の国に迷い込んだような心浮き立つ空間が「スイーツワンダーランド アラキ」には広がっている。カラフルな明るい外観、扉を開けば色とりどりのお菓子やおしゃれな雑貨が天井近くまでぎっしりとディスプレイされている。小学生以下の子どもはお菓子の入ったガチャガチャが無料というサービスも。店頭の「ハッピーバースデー」と描かれたボードにはこの日、お誕生日を迎える子どもたちの名前がずらりと並んでいた。

「毎日、ご予約いただいた人のお名前を書き出しているのですが、この前で写メを撮られる方も多いですね。週末になると、バースデーケーキが20台近く出ることもあります」

 昨年6月にオープンした店のコンセプトは「幸せの風を届ける」。記念日を演出するケーキに力を入れて、お客様の思い出に残る時間を提供したいと荒木氏は語る。数ある人気のスイーツのなかでも、とりわけバースデーケーキは評判が高い。

「生クリームが苦手でケーキの食べられないお父さんが上京してきて、娘さんの誕生日に当店のケーキを召し上がられたそうです。すると、『これなら食べられる。お土産に持ってかえりたい』と言ってくださったとか。話をうかがって、そんなこともあるんだなとポカンとしてしまうほど、うれしかったです」

 1年数ヶ月の間に、「生クリームが美味しいケーキ屋さん」と高い評価を受け、多方面から注目を集める店へと成長を遂げてきた。それもそのはず、荒木氏は生クリームで有名な中沢乳業でシェフパティシエを務めた経験を持つ。”生クリームのスペシャリスト”として、まさに面目躍如といったところにちがいない。

渡欧、サラリーマン生活を経て

パティシエの仕事の可能性を発見

 幼少時より「何となくこの仕事をやるんだ」と思っていたという荒木氏。「松戸のケーキ屋さんの長男」として育ち、製菓学校に進学。卒業後、就職した吉祥寺の「エスプリ・ドゥ・パリ」で、その後の人生を左右する出会いがあった。

「今も、親方と呼んでいる社長と会えたことは大きかったですね。オープン3、4年目の急成長しているときの入社だったので、とにかく毎日が忙しい。仕事に追われながら自分たちで考えて動くしかない状況のなか、よく叱られたものです。ものすごくハードでしたが、鍛えられてこの先、何があっても大丈夫と思えるようになったのはありがたいこと。濃い時間を一緒に過ごした仲間とは、今でもつきあいが続いています」

 次の修業先の東大和市「ル・メナジェ」ではスーシェフを任され、順調にキャリアアップを果たす。さらに、見識を広めようとヨーロッパへ。ルクセンブルク、フランスと巡るうちに、大きな気づきを得る。

「向こうの人たちはどこにでも家族を連れていき、きれいだろう、かわいいだろうと奥さんや子どもの自慢をするんです。仕事と家族を天秤にかけたなら、圧倒的に家族のほうが重い。そういう価値観に触れて、頭をなぐられたような衝撃を受けました。家族っていいなと改めて家族のすばらしさに気づかされ、ライフワークが見えてきました」

 ここでの発見が現在、店で掲げるコンセプトへと結びついていく。

「自分の生き方の根っこは、関わった人たち全員に幸せになってもらいたいということです。それを表現するために、お菓子は最強のツールの1つだと思っています。たとえばお菓子がテーブルの上に出てくると、その場の空気を変えられる。食べて美味しく、余韻にも浸れて、そこから時間が巻き戻って思い出話が始まることもあります。しかも、身近に手に入るもので、どこへでも持っていける。世の中に、こういうものはそう多くはないでしょう」

 帰国後、大塚「コートドール」のシェフパティシエに就任。そこで、3つ目の転機が待ち受けていた。

「その段階の自分は、人のために何かをするという気持ちがゼロでした。当然うまくいかないし、結果も出ない。このままではダメになると思って、現場を捨てる決意をしました」

 32才で中沢乳業に転職。「新橋のサラリーマン」の生活が始まった。

「居酒屋や回転寿しのチェーン店などにデザートの商品提案をしたり、講習会を開いて、相談を受けるという仕事です。毎週どこかに出張して、新しい商品をつくって提案するのですが、一度もつらいと感じることはありませんでした。人に伝えて、よかったと喜んでいただけるんです。パティシエはお菓子をつくるだけではない、こんなこともできるんだという可能性を見つけられました」

 独立準備に向けて退社後、荒木氏は商品開発や新店舗の立ち上げを担うスイーツコンサルタントとして活躍。日本各地をはじめ、中国や台湾にまで活動の場を拡大していった。

荒木氏が考えるオーナーシェフとしての心得

荒木氏が考えるオーナーシェフとしての心得

01 お客様に幸せを届ける

02 魅力的な人間を目指す

03 自分自身が楽しむ

関わる人たち全員が自分らしく幸せになる連鎖を広げていきたい

 明確なコンセプトのもと、今後、荒木氏が目指すべき方向はすでに定まっている。「幸せの連鎖を広げていく」ということだ。

「僕たちはクリエイターであり、アーティストであり、伝道師でもあります。何もないところから人を幸せにできるものを生み出し、その連鎖を広げていける。これこそがパティシエの仕事の醍醐味です。まずは、たくさんのお客様に店を知ってもらい、楽しい気持ちになっていただいて、幸せな人を増やしていく。そして、その声を僕たちが受け止めて、大きなエネルギーにして、また新たに外へ向けて発信するというサイクルをつくっていきたいと思います」

 もう1つは、次代を担う人材の育成。スイーツコンサルタントとして、荒木氏はなおも進化を続けていく。

「パティシエの仕事の可能性は無限大だということを、もっと多くの人に知ってもらいたいと考えています。コンサルを発展させて、その人にしかできない商品を引き出して、手伝ったり、背中を押していきたいですね。店の経営とコンサルタントは別々の仕事に見えるかもしれませんが、根っこの部分は1つ。関わる人たち全員に自分らしく、幸せになってもらいたいと願っています」

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スイーツワンダーランド アラキ

住 所:東京都板橋区蓮根2-29-6 蓮根ビル1F

電 話:03-6454-9401

時 間:11:00~19:00

定休日:水曜日

交 通:地下鉄都営三田線蓮根駅・西台駅より徒歩5分

H P:http://www.happy-lucky-sweets.jp

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文:西田 知子 写真:yama

2015年10月08日 掲載

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